ウォーレンとクロブシャーを例に考えよう。
2人はいずれも米紙ニューヨーク・タイムズからの支持を取り付けたものの、まだ選挙戦で有力候補者に加われていない。米民主党の予備選挙では現在、バーニー・サンダース(78)とピート・ブティジェッジ(38)という、最高齢と最年少の男性候補者がリードしている状態だ。
これは何を意味するのだろう? 一部の人はいまだに、米大統領として女性を選ぶよりかは、老若関係なく男性を選びたいと思っている。米国では200年以上にわたって男性の大統領しかおらず、この状況が変わるとはとうてい思えない人もいるだろう。
だが、変化はいつでも可能だ。変化の可能性は常にあなたから始まる。あなたにも、高い地位に女性を選ぶ力がある。ここに挙げる3つのことを行えば、女性の候補者を当選させることができる。
1. 女性も勝てるという事実を認める
ニューヨーク・タイムズ紙の意見に頼らずとも、ウォーレンとクロブシャーが大統領選に勝利するかもしれないことは示せる。2人の経歴を見れば、それは一目瞭然だ。
ウォーレンはアイオワ州の予備選討論会で、「壇上に立っている男性たちを見てほしい。全員合わせると10回選挙で負けている。ここにいる中で、立候補した選挙を全て勝ち抜いたのは、女性のエイミーと私だけだ」と主張した。ウォーレンとクロブシャーはこの討論で、自身の信念と経験を一貫して示し続けた。
女性は勝つことができるし、男性ばかりが占める場でも自分の居場所を確保できる。あなたも戦いに参加しよう。あなたも勝てるのだから。
2. 女性リーダーに対する違和感を捨てる
米国では231年間、男性が大統領を務めてきた。一方、2019年までに女性が首脳の地位に立ったことがある国は59カ国だ。
一部の人にとって、変化は居心地が悪いものかもしれない。一部の人は変化を怖いと感じる可能性もある。しかし、変化は悪いものではない。変化はゼロサムゲームではなく、新しいものが古いものを消し去るわけではない。女性が大統領になったからといって、男性がもう大統領になれないわけではない。変化は、可能性を増やすための一つのステップなのだ。変化によりステレオタイプがなくなり、活動の場と機会が拡大する。
女性が大統領になったらファーストレディーの地位はどうなるのかと疑問に思う人は、「ファーストハズバンド」の何が問題なのかを考えてみてほしい。
歴史や昔からある社会通念を理由に、リーダーの地位や権力の追求を諦めないこと。一部の人にとっては居心地が悪いことかもしれないが、それはあなたの問題ではない。