経済・社会

2020.02.28 16:30

選挙で女性を当選させる3つの方法

米大統領選に出馬しているエリザベス・ウォーレン(左)とエイミー・クロブシャー(右)(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

米大統領選に出馬しているエリザベス・ウォーレン(左)とエイミー・クロブシャー(右)(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

米大統領選に出馬しているエイミー・クロブシャーやエリザベス・ウォーレンであれ、米上院議員に立候補しているエリサ・マルティネスであれ、女性をリーダーの地位へと当選させる力は、あなたが握っている。

ウォーレンとクロブシャーを例に考えよう。

2人はいずれも米紙ニューヨーク・タイムズからの支持を取り付けたものの、まだ選挙戦で有力候補者に加われていない。米民主党の予備選挙では現在、バーニー・サンダース(78)とピート・ブティジェッジ(38)という、最高齢と最年少の男性候補者がリードしている状態だ。

これは何を意味するのだろう? 一部の人はいまだに、米大統領として女性を選ぶよりかは、老若関係なく男性を選びたいと思っている。米国では200年以上にわたって男性の大統領しかおらず、この状況が変わるとはとうてい思えない人もいるだろう。

だが、変化はいつでも可能だ。変化の可能性は常にあなたから始まる。あなたにも、高い地位に女性を選ぶ力がある。ここに挙げる3つのことを行えば、女性の候補者を当選させることができる。

1. 女性も勝てるという事実を認める


ニューヨーク・タイムズ紙の意見に頼らずとも、ウォーレンとクロブシャーが大統領選に勝利するかもしれないことは示せる。2人の経歴を見れば、それは一目瞭然だ。

ウォーレンはアイオワ州の予備選討論会で、「壇上に立っている男性たちを見てほしい。全員合わせると10回選挙で負けている。ここにいる中で、立候補した選挙を全て勝ち抜いたのは、女性のエイミーと私だけだ」と主張した。ウォーレンとクロブシャーはこの討論で、自身の信念と経験を一貫して示し続けた。

女性は勝つことができるし、男性ばかりが占める場でも自分の居場所を確保できる。あなたも戦いに参加しよう。あなたも勝てるのだから。

2. 女性リーダーに対する違和感を捨てる


米国では231年間、男性が大統領を務めてきた。一方、2019年までに女性が首脳の地位に立ったことがある国は59カ国だ。

一部の人にとって、変化は居心地が悪いものかもしれない。一部の人は変化を怖いと感じる可能性もある。しかし、変化は悪いものではない。変化はゼロサムゲームではなく、新しいものが古いものを消し去るわけではない。女性が大統領になったからといって、男性がもう大統領になれないわけではない。変化は、可能性を増やすための一つのステップなのだ。変化によりステレオタイプがなくなり、活動の場と機会が拡大する。

女性が大統領になったらファーストレディーの地位はどうなるのかと疑問に思う人は、「ファーストハズバンド」の何が問題なのかを考えてみてほしい。

歴史や昔からある社会通念を理由に、リーダーの地位や権力の追求を諦めないこと。一部の人にとっては居心地が悪いことかもしれないが、それはあなたの問題ではない。
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編集=遠藤宗生

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