そもそも、古代の「世界の七不思議」とは紀元前3世紀、古代ギリシャ・古代ローマ時代にビザンチウムのフィロンが書いた「世界の7つの景観」の中で選ばれた、7つの巨大建造物のことだ。
そして実はその後、2007年1月、スイスの民間財団「新世界七不思議財団」が「新世界七不思議」の世界規模での投票を組織、1億人近くがインターネットや電話で投票に参加して「新」世界の七不思議が選ばれている。
ここではまずその「新」七不思議を紹介し、ついでは「元祖」七不思議の答えを明かす。答えを見る前にぜひ、7つとも(14個を全部)言えるか挑戦してみてほしい。
なお、興味深いことに、世界の七不思議と言われて「ギザの大ピラミッド」を真っ先に挙げる人が多いが、これは新・世界の七不思議には選ばれていない。古代の世界の七不思議には含まれているし、中では唯一現存する建造物である。
エジプトのギザにあるユネスコの世界遺産、ギザの大ピラミッド。古代の七不思議の中では現存する唯一の遺跡である。(Alex Livesey - FIFA / Getty Images)
新・世界の七不思議
新・世界の七不思議のリストは誰が見ても文句なしに思えるが、実際に全部を正確に挙げてみろと言われると、たいていの人はまごついてしまうはずだ。次を読む前に、全部言えるかどうか試してほしい。
万里の長城(中国)
北京(中国)雪が降ったあとの寒い日に八達嶺(バーダーリン)の万里の長城を歩く観光客。(China Photos / Getty Images)
チチェン・イッツァ(メキシコ)
メキシコのチチェン・イッツァの遺跡。(Donald Miralle / Getty Images)
コルコバードのキリスト像(ブラジル)
コルコバードのキリスト像を撮影する観光客。(Mario Tama / Getty Images)
ペトラ(ヨルダン)
古代都市ペトラ(ヨルダン)のエル・カズネ(宝物殿)。ペトラはナバテア人の首都として作られた。バラ色の岩で作られた町は、ヨルダンで最も人気のある観光地であり、2007年に新・世界の七不思議のひとつに選ばれた。(Anadolu Agency / Getty Images)