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フォーブス ジャパン編集部 エディター

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年末年始は書籍を読んで、インプットの時間に充てる──そう意気込んでいる人も多いのではないだろうか。とはいえ、限られた休みの間でどんな本を読うべきか。頭を悩ませている人も多いと思う。

今回、Forbes JAPANは起業家たちにアンケートを実施。2019年に読んでよかったと思う本を聞いた。

世の中に新しい価値を生み出してきた起業家たちがオススメする一冊とは?


hey 佐藤裕介

・ウォークス 歩くことの精神史(左右社)
私に直接レポートしてくれているメンバーとの週次定例の60分間はほぼ全て、恵比寿にあるオフィス付近を歩きながらプロジェクトの進捗や課題、その週に感じたことなどを話し、途中でコーヒーやらミルクやらをテイクアウトするフォーマットで運用されています。

歩くことはこのように思索のツールでもあるし、巡礼のように信仰の発露でもあり、行進は政治活動の原始的な形のひとつですらあります。登山は娯楽ですし、歩行の自由を当時の社会規範として持ち得なかった女性たちが存在します。

本書は、歩くことという当たり前の日常に光を当て、歴史的、人類学的、ジェンダー論的、哲学的な意味を与えていきます。そこではルソーやワーズワースの「歩く」も、娼婦が路上に立つ姿も同じ平面上で取り扱われます。シンプルなテーマから大きな世界が広がっていく驚きと、それを散歩のようにゆっくり巡っていく喜びが本書にはあります。

Layer X 福島良典

・アオアシ(小学館)
・空母いぶき(小学館)
・左利きのエレン(集英社)

サッカー、軍事、アートとそれぞれ違う分野ですが、人間らしいドラマ、人間の成長、覚悟、苦闘、意思決定、責任など、すべて「人間」を描いているという点について面白さと学びがありました。

クラウドワークス 成田修造

・両利きの経営(東洋経済新報社)
イノベーションのジレンマを「具体的に」どう乗り越えるかに焦点を当てた本で、企業経営における「深耕(今までやってきたことを磨きあげること)」と「探索(新しいことを探し生み出すこと)」の両輪をバランスすることがとても重要であることに気づかされる一冊。直感的にやっていることもより体系化されるので、これから企業を大きくしていきたい経営者にはおすすめです。

・ペニシリンはクシャミが生んだ大発見(平凡社新書)
DNA、MRI、ワクチン、ペニシリン、などなど今の医療現場で当たり前となった技術や発明がいかにして生まれたかをエピソード形式でまとめた1冊。人類の歴史の積み重ねと、今自分達がこの世に生きている理由を考えさせられます。

・投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識(日本経済新聞出版社)
ウォーレン・バフェットも一目置く投資家、ハワード・マークスの投資の教え。ディフェンシビリティや本質的価値と価格に重きを置く彼の投資哲学は人生においても重要な教訓がいくつも記されています。人生で共にしたい1冊。

・PRINCIPLES(プリンシプルズ)人生と仕事の原則(日本経済新聞出版社)
世界的な投資家でありビジネスマンであるレイ・ダリオの人生と仕事の原則をまとめた一冊。みなさんには、皆さんの人生と仕事を豊かにするための「原則」はあるでしょうか? そしてその「原則」に従って生きているでしょうか? その問いに答えられないなら、読む価値ありです。

・イノベーターズ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史(講談社)
コンピュータやソフトウェアの成り立ちにフォーカスした伝記的歴史書。「スティーブ・ジョブス」の著者アイザックソンの次なる著作で、インターネットやソフトウェア業界にいる人なら必読ではないでしょうか。

・宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八(SB新書)
宇宙に恋した人達が積み重ねてきた歴史と、次世代への連なりを実感できる1冊。イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、前澤友作さんなど、我々もなじみのある人々が恋する宇宙を我々も身近に実感し、遠くない「月世界旅行」と宇宙生活に思いを馳せましょう。

・成功は1日で捨て去れ(新潮文庫)
いかにしてファーストリテイリングの経営が実行されてきたのか、細かく記されていて、背筋が伸びる1冊。15年前の柳井さんの社内メールを見てみると、その思想哲学がちゃんと実行されてきたことが今、外部の人でも理解できるので、経営とはやはり哲学思想の一貫性といかにしてやり切るかなんだなと勉強になりました。

・SHIFT:イノベーションの作法(ダイヤモンド社)
これほどまでにイノベーションを起こすことを体系的にまとめられた本はいままで出会ったことがありません。イノベーションはアート要素だけでなく科学的かつ努力の積み重ねで実行可能であることを示した名著だと思います。

構成=新國 翔太

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