食品ブランドは、植物由来のバター代替品を作ることだけでなく、商品からヤシ油を排除することも目指している。ヤシ油の栽培が森林伐採の主要因となり、オランウータンやボルネオゾウ、スマトラトラが絶滅の危機に瀕していることが理由だ。
6. 代替的な粉商品の普及
アーモンドやココナツの粉、あるいはビールかすから作った粉などさえ使った経験がある人でも、バナナの粉はどうだろう? 果物や野菜から作られた従来の小麦粉の代替粉がパン・菓子作りのコーナーに新たに登場し続けるだろう。また、複数の企業では代替粉で作ったトルティーヤチップスやドーナツなどの商品を売り出しているので、加工食品コーナーも注意して見てみよう。
7. 冷蔵品のスナックが増える
栄養補助バーに加え、生の果物や野菜、さらには食欲をそそるトッピングを加えた固ゆで卵や野菜のピクルスなどまでもがスナックとして扱われるようになり、スナックは常温の食料品置き場に置くものから冷蔵庫に置くものに変わるだろう。
8. 植物由来タンパク質が大豆以外のものになる
大豆は長年、植物由来タンパク源として消費されてきたが、フレキシタリアン(植物由来食品中心の食生活を送りつつ、それほど厳格に動物由来食品を排除しない準菜食主義)の食生活を採用する消費者が増えるにつれ、ブランドは主なアレルゲンである大豆から、リョクトウやヘンプシード、アボカドなど他の植物由来代替食品への移行を試みている。
9. 肉と植物由来食品のブレンドが人気に
消費者が植物由来の代替食品を追求し続ける中、食肉企業は消費者が肉と植物由来食品を混ぜたハンバーガーを選ぶかどうかに注目している。料理に関する米非営利団体、ジェームズ・ビアード財団が始めた運動であるブレンデッド・バーガー・プロジェクト(The Blended Burger Project)は、定番ハンバーガーの少なくとも25%を生のキノコのような植物由来食品にするものだ。
ホールフーズの従業員は来年、アップルゲート(Applegate)やリカ(Lika)などのブランドが出す牛肉と植物由来食品を混ぜたハンバーガーの売り上げが伸びると考えている。
10. 砂糖以外の甘味料の活用の増加
菓子作りで甘さをつけるため蜂蜜を使う代わりに、でんぷんや果物をシロップのように甘く煮詰めたものを使ってみてはどうだろう? 羅漢果(ラカンカ)やザクロ、ココナツ、サツマイモ、モロコシ、デーツなどから作ったシロップがデザートのレシピ、さらには肉のつや煮やマリネにさえ使用され、甘さを加えるため活用されるようになるだろう。