・常に話を聞く姿勢を見せる
信頼関係を構築し始めるにあたり、まずは部下の話を聞く姿勢を持つこと。部下が上司に声をかけやすいと感じれば、業績も士気も上がる。いつでも気軽に質問していいと伝えると同時に、部下がふらりと立ち寄って話をできるオフィスアワーの時間も設けよう。人数の多いチームの場合、メールやオンラインチャットを使ってオフィスアワーを実施してもよい。少なくとも月に1回、あるいは可能な限り頻繁に実行しよう。
・部下を個人的に知る
部下のことを理解するためには、個別に話し合い、個人としての相手を知ることが大事だ。部下と親友になれというわけではないが、フレンドリーな付き合いは必要だ。自分が部下を単なる下っ端として見ているのではなく、個人的なレベルで気にかけていることを示せる。チームが大人数で個別に時間を取りにくい場合は、メールを使えばよい。
・何をしてほしいか聞く
ひとつの簡単な問いかけが、とても大きな違いを生むことがある。部下に対し、自分ができることは何かを聞こう。協力する姿勢を持つことで、部下の信頼と忠誠心を得ることができる。部下の状況をさっと確認するだけでも、士気を大きく高められることがある。部下は誰であれ上司のサポートを必要としている。自分に何ができるかを聞くことで、部下が必要としていることがはっきり分かる。
・フィードバックをする
部下の能力を最大限に発揮するためには、フィードバックが欠かせない。フィードバックは何か問題が起きた場合のパフォーマンス評価の形で行われることが非常に多いが、そうではなく頻繁に行うべきだ。フィードバックは、弱点の改善のみならず、部下の強みを確認するためにも使うべきだ。
フィードバックの方法は、その場で行われる略式のものから、日時を決めた面談までいろいろある。重要なのは、部下のニーズに最も合った方法を組み合わせることだ。ミレニアル世代やZ世代は簡単な形で頻繁にフィードバックを受けたいと思っている。一方、X世代やベビーブーマー世代は毎週や隔週のフィードバックを好む傾向にある。