結論は非常に明確だ。口にする赤身肉の一部を野菜や全粒の穀物、ナッツ類で置き換えること。そうすればおそらく寿命が伸びるだろう。
また、心臓発作で死亡するのを避けるためにできることがもう一つある。それは、楽観的になることだ。米国医師会雑誌(JAMA)に先ごろ掲載された別の調査では、科学者らが15の先行研究に対してメタ分析を実施し、楽観主義が心臓の健康改善に結びついているかどうかを分析した。その結果、14年にわたる調査期間において、楽観的な人は悲観的な人に対して心臓血管系の問題を抱えるリスクが相対的に35%低く、死亡のリスクが相対的に14%低いことが判明した。
ただし、この調査については注意すべきことが多い。まず、これはメタ分析であり、多くの研究データを組み合わせたものだ。それによって偏りが生じる可能性があるが、研究の著者らはこの問題を認識しており、問題回避のため相当注意していたようだ。
また、楽観主義とはどのようにして測るものなのだろう? この点に関しては25年前にアンケートが作られていて、それには信頼性や再現性があるようだ。ほとんどの調査では、楽観主義測定のために同じ方法を使用しており、楽観主義の利点は全ての調査において非常に一貫している。最後に、病気の人の方が悲観的だという可能性もあるため、因果関係はどちらの方向にも機能するかもしれない。
赤身肉の摂取量を減らし、代わりにナッツ類を食べ、楽観的でいよう。そうすれば、より長生きできるはずだ。