大学の学位はいまだに役立つ? 現代の競争に勝つ4つの方法

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大卒者の大部分が仕事で学位を活かしているかと聞かれたら、私の答えは「ノー」だろう。

これはおそらく、私が求人市場で競うために身に付けた多くのスキルが教科書ではなく、課外活動(人脈作りや学校のキャリアセンター訪問、人と話すこと)により培われたものだからだ。履歴書とカバーレターの書き方や面接のスキル、仕事での成功は残念なことに教室では教えてもらえない。そのため私は、自分で学ばなければならなかった。

しかし驚くことに、求人コミュニティーサイトのエアータスカー(Airtasker)の最近の調査では、ミレニアル世代の76%が現在の仕事でいまだに学位を活用していることが示された。同調査は960人の従業員を対象とし、自分の仕事に最も役立っていると感じる教訓やスキル、経験を分析したものだ。

その結果は興味深いものだった。仕事に備える上で最も役に立ったものが自分の学位だと答えた従業員はわずか40%だったが、一方で52%の人は人生経験を挙げた。

現代の職場は、自動化や人工知能(AI)、ギグエコノミーなどの登場により変化を遂げている。ここでは、求人市場での競争力を維持するためにできる4つのことを紹介する。

1. 学位を活用する

最近の職場は変化しているが、応募する職務によらずほとんどの雇用主は、ある程度の高等教育が履歴書にない候補者をパスするだろう。エンジニア、医者、教師、ソーシャルワーカーなど、どのような職業を目指しているにせよ、教室で学ぶことはその職業に就くためのスタート地点になるはずだ。専攻分野で働くことはないかもしれないが、学位を持っていればその入り口に立つことができるだろう。

2. ソフトスキルを売り込む

先述の調査で、学位よりもソフトスキルに高い価値があったと答えた人は3人のうち2人だった。教科書に載っていない重要なスキルは多い。

面白いことに、性別によってソフトスキルへの認識は異なる。エアタスカーのメンバーは「女性は時間の管理や創造性、適応性を最も重要なソフトスキルと考えているが、男性は論理的思考や批判的思考、適応性をキャリアの成功に必要なものと考えている」と述べている。

あなたがどちら側にいるとしても、ソフトスキルは履歴書と面接の両方で価値を持つものだ。そのため、人材を必要とする管理職には自分が持つソフトスキルを確実に伝えること。また、こうしたスキルを仕事での問題解決に活用した例を準備して面接に向かう。
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翻訳・編集=出田静

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