キャリア・教育

2019.09.29 20:00

上司の役職が欲しくない時にすべきこと


2. 内なるやる気の源に働きかける

現在の仕事や会社が好きだという結論に至ったのなら、今の地位にとどまり活躍できるチャンスはあるが、昇進や新たな肩書を得ずともやる気を出す方法を見つける必要がある。

私たちは幼いころから、やる気の原動力を主に外部から──高い収入や役職、評判につながる成績や賞、奨学金といった具体的なものから得るよう教えられてきた。これらはもちろん大事だ。金銭や地位は安定を求める現実的で正当なニーズを満たしてくれる。

しかし、自分に内在する原動力も同じくらい重要なのに、これに向けられる関心ははるかに少ない。意義を求めたり、何かを究めたり、目的意識を大事にしたり、好奇心を満たすためだけに働いたりする方法や時、あるいはキャリアに楽しみを作る方法を私たちは教えられてこなかった。これらはどれも、付加的なものでしかないとされている。

3. 内なる目標のための時間を作る

自分は何を学び、どんな問題を解決し、誰と一緒に働きたいだろうか? この3つの質問に対する答えは、どうすれば昇進できるかを模索するプレッシャーを取り除くことで変化する。

これらの質問に答えることで恐らく、あなたは会社の他の従業員が時間を割けないでいたり、過小評価したりしている独創的な実験やメンタリング、業務改善などに取り組むことになるだろう。

こうした深いモチベーションとのつながりを新たにする機会が持てたことに感謝しよう。これはキャリアを通じてあなたの役に立つはずだ。

4. 身を任せることを学ぶ

人生で何度も何度も授けられる教訓が一つあるとすればそれは、次に何が起きるかがはっきり分からなくとも忍耐強く平常心を保つべき、というものだ。ありがたいことに、このスキルは練習により伸ばすことができる。

キャリアで一時的な休止を取り、次の目標が決まっていないように思える時期は、不安を受け入れることを学ぶ絶好の機会となる。

こうした瞬間を経験することで、人生の全てのステップをコントロールする必要はないと思えるようになる。最善の結果は時に、無作為で予期せぬところから生まれるものだ。

私は、優れたリーダーたちは機が熟するのを忍耐強く待つ力があることを見てきた。機が熟したときにだけ、それをフル活用するのだ。それまでは慌てずに待つことで、またとない機会が現れたときにそれに気付けるのみならず、やる気を維持して機会をつかめる状態でいることができる。

自信のなさや不安のあまり、目の前にあるすべての選択肢に飛びつかないこと。欲しくもない昇進を追い求めることがないよう、自尊心を抑えよう。自分が大切に思っているものは何かを知ることで、自分なりの成功をつかむことができる

あなたには今後、別のより良い機会が待っているため、上司の仕事には就かないほうがいいのかもしれない。それを待つ心構えを持とう。

編集=遠藤宗生

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