入社した新卒者に対しては、学生ローン返済の負担を減らすため、返済を一部肩代わりしたり、借り換え制度を提供したりている。「社会人になったばかりの人の多くにとって、学生ローンは大きな負担となっています」とホールは指摘。「私たちは米国で、学生ローン返済支援として従業員に年間最大2000ドルを支援しています。これは新入社員の多くにとって大きな助けとなっています」と語った。
こうして支援を受けた新卒者は、視点を過去から未来へと向けられるようになり、全ての従業員に与えられているリンクトインの「プレミアム」アカウント機能や「ラーニング」のコースを無料で利用して、教育の継続に集中できる。
ホールによると、リンクトインが若い世代を引き付けられてきた大きな要因は、従業員の望みを会社が推測するのでなく、従業員に直接問いかけてきたことにある。ホールらは四半期毎に全部署を対象としたアンケート調査を実施し、改善すべき点や従業員の要望を把握している。直近の調査では、従業員の91%が自社を就職先として勧めたいと回答したという。
しかしホールは、この結果を手放しで喜んではいない。まだ改善すべき層が9%残っているのだ。「社会人としてのキャリアをスタートさせたばかりの従業員からベテラン従業員まで、誰もがリンクトインでは自分らしくいられるようにしたいと、私たちは考えています」とホールは言う。「これは特に新卒者にとって非常に重要なことです」
以下は、今年の「米国の新卒者にとって最高の就職先」ランキングの上位10組織とその所在地。
1位 トレーダー・ジョーズ(カリフォルニア州モンロビア)
2位 リンクトイン(カリフォルニア州サニーベール)
3位 アドビ(カリフォルニア州サンノゼ)
4位 オハイオ州立大学(オハイオ州コロンバス)
5位 アッヴィ(イリノイ州ノースシカゴ)
6位 ブーズ・アレン・ハミルトン(バージニア州マクリーン)
7位 ノースカロライナ大学チャペルヒル校(ノースカロライナ州チャペルヒル)
8位 アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ミズーリ州セントルイス)
9位 フィデリティ・インベストメンツ(マサチューセッツ州ボストン)
10位 マンパワー(ウィスコンシン州ミルウォーキー)