より良質な睡眠を取ることが仕事でのパフォーマンスを改善し、キャリアの充実につながることを私たちは理論的に理解している。難しいのはその実践だ。NSFの2018年の世論調査「Sleep in America(米国の睡眠)」によると、米成人のうち運動や栄養、仕事、社会生活、個人的な関心といった側面よりも睡眠を優先している人はわずか10%だった。
私の顧客の多くは、燃え尽き症候群に関する調査に回答している。この調査の中では、睡眠の習慣についてが大きな部分を占めている。睡眠不足は私がとても気に掛けている問題だ。非常に深刻な問題で、米疾病対策センター(CDC)は燃え尽き症候群を公共衛生上の“疫病”だとしている。
燃え尽き症候群や継続的なストレスを感じていない場合でも、こうした問題を意識しておくことは素晴らしい予防策になる。ここに挙げる3つの方法を通し、健康状態や仕事のパフォーマンス、キャリアを改善しよう。
1. 強制的に睡眠を取る時間を増やす
私は顧客から、睡眠のための十分な時間が確保できないと言われることが多い。この問題を解決するため、次のことを実践しよう。
・カリフォルニア大学バークレー校の2018年の調査では、一晩全く睡眠を取らなかった参加者は不安の水準が30%上がったことを報告した。私たちは働かないことへの恐怖心や心配、不安から働き過ぎてしまうことがある。自分が達成したことを新たな視点から見れば、働く時間を減らしても安心できるようになるかもしれない。
・あまり忙しくないよう、生活をシンプルにする方法を見つける。コーチを活用すれば時間やエネルギーを節約しつつミスを減らすことができ、生活をよりシンプルなものにすることができる。
・体の声を聞いて休憩することで、1日を通して休息を取る。疲れや集中力の低下、怒りやすいことなどは全て、机を離れて休憩を取る必要があるかもしれないことを示している。1日を通して感じるストレスが減れば、落ち着いて上質な睡眠を取りやすくなるだろう。