睡眠不足と燃え尽き症候群を克服する3つの方法

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睡眠不足と燃え尽き症候群は密接に関連している。米国立睡眠財団(NSF)は「毎晩の睡眠時間が6時間以下であることは、仕事での燃え尽き症候群を強く予測するものだ」と述べている。志高い私たちは、推奨される7~9時間の睡眠時間を犠牲にしてでも何かをやりたいと思うことが多い。

より良質な睡眠を取ることが仕事でのパフォーマンスを改善し、キャリアの充実につながることを私たちは理論的に理解している。難しいのはその実践だ。NSFの2018年の世論調査「Sleep in America(米国の睡眠)」によると、米成人のうち運動や栄養、仕事、社会生活、個人的な関心といった側面よりも睡眠を優先している人はわずか10%だった。

私の顧客の多くは、燃え尽き症候群に関する調査に回答している。この調査の中では、睡眠の習慣についてが大きな部分を占めている。睡眠不足は私がとても気に掛けている問題だ。非常に深刻な問題で、米疾病対策センター(CDC)は燃え尽き症候群を公共衛生上の“疫病”だとしている。

燃え尽き症候群や継続的なストレスを感じていない場合でも、こうした問題を意識しておくことは素晴らしい予防策になる。ここに挙げる3つの方法を通し、健康状態や仕事のパフォーマンス、キャリアを改善しよう。

1. 強制的に睡眠を取る時間を増やす

私は顧客から、睡眠のための十分な時間が確保できないと言われることが多い。この問題を解決するため、次のことを実践しよう。

・カリフォルニア大学バークレー校の2018年の調査では、一晩全く睡眠を取らなかった参加者は不安の水準が30%上がったことを報告した。私たちは働かないことへの恐怖心や心配、不安から働き過ぎてしまうことがある。自分が達成したことを新たな視点から見れば、働く時間を減らしても安心できるようになるかもしれない。

・あまり忙しくないよう、生活をシンプルにする方法を見つける。コーチを活用すれば時間やエネルギーを節約しつつミスを減らすことができ、生活をよりシンプルなものにすることができる。

・体の声を聞いて休憩することで、1日を通して休息を取る。疲れや集中力の低下、怒りやすいことなどは全て、机を離れて休憩を取る必要があるかもしれないことを示している。1日を通して感じるストレスが減れば、落ち着いて上質な睡眠を取りやすくなるだろう。
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翻訳・編集=出田静

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