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ベルナール・アルノー(Photo by Chesnot/Getty Images)

8月5日は2019年の世界の株式市場にとって、最悪の日になった。多くのビリオネアたちが、莫大な資産をわずかな時間で喪失した。フォーブスの調べで、株価の下落で資産10億ドル以上を喪失したビリオネアの数は世界で18人に達した。

中国政府が人民元の対ドル相場を操作し、2008年5月以来で最低の水準に引き下げたとのニュースが伝わると、株価は急落した。中国の動きは、ドナルド・トランプが先週木曜日に、中国製品への制裁関税を継続すると宣言したことへの対抗措置だ。

8月5日に最も巨額の資産を失ったのはLVMH会長のフランスの大富豪、ベルナール・アルノーで、40億ドル(約4230億円)を喪失し現在の保有資産は917億ドルになった。人民元の下落で、LVMHのラグジュアリー製品は中国の消費者にとってより高価になった。

LVMHの業績は今年に入り好調だったが、背景には中国での売上の伸びがあった。アルノーは今年7月、短期間ではあるが世界2位の富豪のポジションに浮上していた。しかし、その後はビル・ゲイツが2位に返り咲いていた。

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグや、オラクルの共同創業者のラリー・エリソンらも、それぞれ27億ドルと25億ドルの資産を株価の下落で失った。

株価の下落は中国の富豪らにもダメージを与え、テンセント会長のポニー・マーの保有資産も16億ドル減少した。アリババのジャック・マーも9億6600万ドルを失った。

テック業界のビリオネアとしては他に、グーグルのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンがそれぞれ17億ドルと16億ドルを喪失した。ビル・ゲイツは14億ドルを失った。

ロレアル創業者の孫であるフランソワーズ・ベタンクール・メイヤーとその一家は、15億ドルを失った。ウォーレン・バフェットも21億ドル分の保有資産を喪失した。

編集=上田裕資

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