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2019.02.21 20:00

スタートアップの祭典「Slush Tokyo 2019」 裏方400人の知られざる奮闘

(C)Petri Anttila


何が彼らをそこまで惹きつけ、行動させるのか。ボランティアを2年間務め、現在はSlush Tokyoでメディア責任者兼コミュニティーマネージャーを担当する津田塾大学総合政策学部2年の塩田小優希は、Forbes JAPANの取材に対してその魅力をこう語った。
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「もちろん苦手な人へのフォローはありますが、ボランティア同士のやりとりは基本的に英語です。他国のメンバーとのやりとりも盛んなSlushの現場はとてもグローバルで刺激的。なんとなく大企業に就職すると思っていた私の常識を、大きく変えてくれました」

若者による国境を超えたつながりは、確実に「Slushコミュニティ」を形成している。昨年12月には、各国の起業家やベンチャーキャピタル、大学と協力して、インターンや無償のメンタリングを提供する「Slushアカデミー」の開講が発表された。スタートアップイベントのコミュニティが、実際の起業家支援に至ったのだ。

Slush Chinaのパートナーシップ統括を務めるRinchy Tengは、「いまは上海以外にも、南京と深センでのイベント開催を計画している。Slushは、これからさらに若者の鼓舞を続けるよ」と語った。Slushコミュニティの拡大は、まだまだ続きそうだ。
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SHOWROOM前田裕二や、グーグルメンバーが登壇


Slush Tokyo 2019提供

では、Slush Tokyoではどんなステージが開かれるのか。最後に、注目のセッションをいくつか紹介しよう。

ステージは大きく分けて、有名起業家たちが創業の経緯や各業界の未来をテーマにセッションする「メインステージ」と、登壇者と1対1でよりフランクに語ることができる「Slushカフェ」の2種類だ。

メインステージでは、世界的なシードベンチャー「500 Startups」のパートナーであるMarvin Liaoがこれからの働き方を予測する「The Future of Work」が開催(23日15時5分〜)。

また、Google Playのアクセシビリティなどを手がけるグーグルのMaxim Maiと、発展途上国の社会起業家を支援するARUN代表の功能聡子が、企業と投資家によって世界をより良い場所にする方法を語り合う「Making Social Impact」(22日13時45分〜)など、異業種間でのセッションも実施される。

日本人としては、スペシャルゲストとしてオープニングに東京都知事の小池百合子が登壇(22日10時10分〜)。拡大を続ける日本のスタートアップ業界に向けて、彼女は何を語るのか。

また、昨年12月に約30億円を調達した「Sansan」「Eight」を運営するSansan代表取締役社長の寺田親弘が登壇。日本最大級の名刺管理プラットフォームを育て上げるまでの経緯を明かす(22日10時40分〜)。

ジャニーズ事務所と共同で「バーチャルアイドル」プロジェクトを始めたSHOWROOMの代表取締役社長を務める前田裕二と、東京ヴェルディの株式取得で話題になったアカツキの代表取締役CEOである塩田元規も登場。「エンターテイメントでの世界の変え方」をテーマに、2人が激論を交わす(22日11時〜)。

スタートアップと投資家、そしてスタートアップを志す若者たちなど、これまでたくさんのつながりを生み出してきたSlush。今年はどのようなプレゼンが行われ、どんなつながりが生まれるのか。ぜひ、現地で確かめていただきたい。

文=野口直希、飯村彩花

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