1. カリブ海の人気が大きく回復を続ける
ハリケーンのイルマとマリアに見舞われたカリブ海の島々の多くは、今ではしっかりと復興の軌道に乗っている。プエルトリコのような島々はインフラを改善し、観光産業を格上げ・再編するために復興活動を活用してきた。そのため2019年には、カリブ海が上位の旅先になることが期待できる。
また航空情報企業OAGによると、米国からカリブ海に向かう空の便がますます増えていることもこの動きを後押ししている。同社の推定では、米国からカリブ海の島々に向かう直行便の数は2013年から18年の間に18%も伸びている。
米国の消費者にとって、カリブ海は以前にも増してアクセスしやすくなっている。また目的地によっては、航空券の値段も下がっている。
2. エコツーリズムがビジネスの大きな原動力になる
環境に優しい観光は新たな概念ではないものの、責任を持った余暇の過ごし方に関心を持つ観光客が増えるにつれ、エコツーリズムの取り組みが世界中で行われるようになっている。
セントクリストファー・ネビスのリゾート施設、パラダイス・ビーチの所有者であるジェームズ・カボーンは「自然環境を楽しむことと美しい環境を作ることのバランスは面白い組み合わせになるだろう。2019年には、この組み合わせがより多く見られるようになると感じている」と語った。
こうした商習慣は、完全に持続可能なブティックホテル(小さめの規模で、独自のデザインやサービスなどを売りにするホテル)から、経営の一環としてエコを推進するリゾートまで多岐に渡る。
3. 専門特化型の旅行代理店が成長を続ける
ミレニアル世代は、独自の体験を求めることで知られている。企業はますますこの世代に注目するようになり、業界では一般的な旅先と異なる旅を提供する旅行代理店が増えている。私が最近関心を持った企業には、キューバでの学術的・文化的なプログラムを提供する代理店、EEアブロード(EEAbroad)や、奴隷貿易でアフリカ系の人が運ばれた国を訪問する旅を提供するジェット・ブラック(Jet Black)がある。