関連書100冊から見えてきた「ウエルネスな食事」の傾向

巷には「食」関連の書籍が溢れている


我らが主食、ごはんとパンは残念ながらネガティブな意見多数
 


まず私たちの主食であるごはんとパンですが、残念ながら今後は少し控えるか、何らかの対策を練る必要がありそうです。というのも、ごはんは半数、パンは75%が健康に対してネガティブな意見でした。

ごはんは糖質が高く血糖値を急激に上げてしまう、パンは小麦に含まれるタンパク質であるグルテンに対してアレルギーを持つ人が多い、というのが主な理由。ただしこれらは白く精製されたものということで、玄米や全粒粉のパンについてはポジティブな意見が多く見られました。

とはいえ、巷で食するものはほとんどが白米や白いパンで、それらをすべて玄米や全粒粉に変えていくとなるとハードルが高い……。まずは単純に食べる量を減らす(1日にごはんは茶碗一杯、食パンは一枚程度)、しばらく抜いてみて身体の調子を観察してみることから始めてみても良いかもしれません。

また、ごはんであれば、血糖値の上昇を緩やかにしつつ栄養価の高い5〜8分づきのものや、食物繊維をたくさん摂れる雑穀米にする、パンはグルテンフリーのものを試してみるということも視野にいれてみましょう。

わかってはいたが…やはり最強の野菜と魚



野菜と魚は、予想通り、ほぼ100%推奨という結果となりました。野菜は全般良いとのことですが、特に大根、キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイ、カブ、水菜、ルッコラ、ワサビなどのアブラナ科のものは、がんを抑制するというエビデンスもあるようです。またブロッコリーは栄養価が高く、がん予防に効果があるともされ評価が高いです。

マイナスの記述があったものは根菜類(芋類、ニンジン、レンコンなど)で、糖質が高いという理由です。特にじゃがいもはGI値(食後の血糖値の上昇を示す指標)が非常に高いのでオススメできないという話もあり、それをさらに油で揚げて塩を添加したフライドポテトやポテトチップスは控えた方がいい、という記述はいくつかの書籍でみられました。

よく話題に上がるオーガニックか否かで栄養価について優劣があるのか? という点については、科学的な根拠はないようですが、オーガニックを推奨する声は多いです。

次に魚ですが、小型の青魚が良いという意見が多くみられました。大型の魚は水銀や科学物質の影響を受けやすく、有害物質が残留している可能性があり、また養殖の魚は餌に抗生物質などが入っている場合が多いので、天然のものを選ぶ方が良いとのことです。赤身の魚は幸せホルモンと言われているセロトニンが出やすいとのこと。確かにマグロは人気がありますよね。
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編集=Forbes JAPAN 編集部

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