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2018.12.14 06:00

地頭が良い人には、「苦手な人間」がいない理由

Pressmaster / Shutterstock.com


このように抽象度を上げ下げしていけば、自分とセカオワファンの間には、「マイノリティである痛みを抱えている」という共通点を見つけられるのです。すると、自分とは違う種族に対し、「なんか気持ち悪いな、批判してやれ」という嫌悪感がなくなり、むしろ自分との共通点を見つけ、「お互い頑張ろうね」と、仲間になることができるのです。
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地頭がいい人は「フットワークが軽い」

一つ言い忘れていたのですが、地頭が良い人たちのもう一つの共通項は、物事に対する先入観がないことです。なぜなら彼らは、常に抽象度を上げ下げしながら物事を捉えることで、「どんな相手も自分の仲間」だと思っているのです。だから新しい場所にもすっと飛び込めるし、フットワークも軽いのです。
 
まとめると、地頭の良さとは、物事を、複数の視座から考え続ける習慣です。このサイクルが自走し続けると、先天的なものと定義されがちな地頭の良さを、どんな人でも、後天的に作ることができるようになるのです。
 
世の中の出来事をいろんな視点から見ると、どんな情報でも自分の参考になることに気づけます。

例えば学生のOB訪問を面倒臭いと思う人と、楽しいと思える人の違いはなんでしょうか。前者にとっては「忙しい時間を学生のために削り、あれこれ教えなきゃならないアウトプットの場」でしかありませんが、後者にとっては、「今時の学生が考えていることを教えてもらえる貴重なインプット体験」になります。後者のようになれれば、どんな時代でも、恐怖せずに楽しがりながら生きる力が身についていくのです。
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連載 : 働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル
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文=尾原和啓

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