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Yulia Grigoryeva / Shutterstock.com

研究者らは近年、「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの性格特性(開放性、誠実さ、外向性、同調性、神経症的傾向)など、個性がもたらすさまざまな事象に多大な関心を寄せてきた。例えば、神経症的傾向が強い人は幸せになりにくいが、高い創造性を持つ傾向にあるし、誠実さのレベルが高い人は一般的に健康で、節約が得意な傾向にあった。

コロンビア大学ビジネススクールとユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(ULC)の研究者らによる新たな調査では、同調性(親切さや人の良さ、寛大さ、温かさなど)が強い人は、同調性が弱い人に比べ、経済的に苦しい状況に陥りやすいことが分かった。同調査は、パーソナリティーと社会心理学ジャーナル(Journal of Personality and Social Psychology)に掲載されたものだ。

研究の著者であるサンドラ・マッツは発表の中で「私たちは、パーソナリティー研究の研究者らが同調性と呼ぶ、親切で温かい性格が、経済的困難と関連しているかどうかを理解することに関心を寄せていた」と述べた。

「先行研究からは、同調性が信用度(クレジット)の点数や収入の低さと関連していることが示唆されていた。私たちは、このつながりがその他の経済的指標に対しても当てはまるのか、そうであれば良い人が損をする理由は何なのかをより深く理解したかった」

研究チームは、全米調査やアンケート、破産率に関する政府データ、銀行口座情報、インターネット調査など、さまざまな情報源から得たデータを分析。研究者らは、ビッグファイブの性格特性と長年にわたる経済状況の間の相関関係を模索した。

その結果、同調性は全ての実験において、経済状況と顕著な相関関係が見られた唯一の特性だった。

ある実験では、対象者を子ども時代から25年間追跡調査した結果、幼い頃に高い同調性を示した人は、成長してから経済的問題を経験する可能性が高いことが分かった。つまり、同調性と経済状況に因果関係があるとすれば、状況が悪いことで同調性が生じるのではなく、そもそも同調性が高いことが原因でのちのち問題が生じる可能性があることを示唆している。

成人の間では、同調性は多くの経済的問題につながっていた。ある実験では、同調性が特に高い人は破産を申請するリスクが50%高いことが分かった。

翻訳・編集=出田静

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