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I am an internationally-recognized leadership educator and executive coach.

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忠誠心はいずこへ? ──この疑問が今、トランプ率いる米政権内で渦巻いている。

米政権は最近、電撃的な書籍と記事の発表に揺さぶられた。最初の震源は、ボブ・ウッドワードの新著『FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実』だ。同著では大統領の知性や冷静さの欠如をさげすむ側近たちの発言が紹介され、トランプが大統領職にふさわしくない人物であることが明確に示された。

この点は、2つ目の衝撃波となった記事の要点でもある。米紙ニューヨーク・タイムズに掲載されたこの記事は、ある政府高官が匿名で寄稿したもので、『私はトランプ政権内の抵抗勢力のひとり』というタイトルが付けられていた。

政権内の慣習になじみのないトランプは、自らのスタッフが米国民ではなく、大統領である自分のために働くことを求めている。トランプはどうやら、各政府職員が職務に就いたときにたてた誓いを見過ごしているようだ。その誓いの対象は合衆国憲法であり、大統領個人ではない。

全てのリーダーは忠誠心を求めるが、良きリーダーであれば、自ら忠誠を示すことで相手から忠誠を得られることを心得ている。政治以外の世界では、高い地位に達した幹部には通常、自分の昇進の助けとなった人々の非公式ネットワークがある。

こうしたネットワークは、その幹部を評価し後ろ盾となってくれる支援者らが存在すること、幹部が組織運営に必要なサポートを得られることを示すものだ。

人は、目上の人に対して自分の忠誠心を分配し、まるで競馬場の予想屋のように勝者に賭けたいと思っている。しかし、マネジメントは競馬とは違う。競馬は2分で終わるが、マネジメントはマラソンだ。従って、人はチームや組織の成長を支えられる人に忠誠を尽くす。政府という、より広い文脈では、忠誠は一個人ではなく組織に対して示されるべきだ。

以下は、間違った上司に忠誠を誓っていることを示す3つのサインだ。

1. 上司は自分より目上の幹部には忠誠を尽くすが、同僚や直属の部下には忠誠を示さない。
2. 上司はチームの成功を自分の手柄とする一方で、チームの失敗については責任逃れをする。
3. 上司は自分自身のキャリアアップの手段として部下に忠誠を求める。

編集=遠藤宗生

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