ウェブソケットは簡単であらゆる目的のために使えますが、それだけでゲームをつくるのはまだまだ簡単ではありません。特に、リアルタイムで誰でもプレイできるゲームは難しい。だから、ウェブソケットをステップ1として、次の段階を考えた。
そんなディープなテクノロジーを作るためには、投資を呼び込み、世界中に発信できる世界的な会社でなければならない。それがゲームクロージャーなのです。
──ゲームをつくる上で、日本のカルチャーを参考にすることはありますか?
もちろんです。まずみなさんに知ってほしいのは、日本がつくったゲームビジネスモデルがとても文化的だということです。コインを入れると何かが出てくるというサプライズ。カプセルトイのことですね。「何が出てくるのかな」とドキドキし、またやりたくなる。人によってはコレクションを始めるかもしれない。
日本の子供にとって当たり前のことですが、これはゲームにお金を使わせるための、まさにパーフェクトな方法です。
日本で発明されたコンセプトが、世界中で使われています。なにより、日本製のものは全てがとても“かわいい”。このコンセプトを使うならディテールに気を使い、マジカルなつくりにしなければなりません。私たちは日本の職人技からそれを学びましたし、このアプローチは世界中で大切にされています。
──最後に、スタートアップとして成功するコツを教えてください。
成功するスタートアップはみな、チーム同士が良好な関係性をもち、破壊的なくらいに変化にコミットしています。良いチームはメンバーに信念を尋ねたら、返答が完璧にシンクロします。そして野望をもち、みんなで一丸になって小さな問題を真剣に考えて、すぐさま行動に移すこと。そうやってレベルを高めなければ、すぐに大企業に追い抜かれてしまうから。
Game Closureが開発した「にゃんこ防衛軍」と「釣り★スタ QUICK」
ゲームクロージャーにとってのゴールは、日本の技術を見習い、世界に広めることです。そのために優れたゲームコンセプトとIPを取り入れようとしています。ディズニーやLINEとのコラボは、そうやって生まれたものです。