ビジネス

2018.08.21 16:30

予実管理領域の「負」を解消する起業家の挑戦

(左)UB Ventures代表取締役 岩澤脩、(右)DIGGLE 山本清貴


山本:SPEEDAの立ち上げ、海外展開、新しい事業のローンチといった岩澤さんご自身の経験を踏まえてのアドバイスは、生々しく、とても実効的です。「こうしてみたら?」の一言で、工数が短縮できたという経験を何度もしていますから。また、パートナー会社も引き合わせていただき、事業戦略を考えるうえで大きなプラスとなっています。
advertisement

僕らの最終的な目標は、予実管理業務をなくすこと。まずはいまの予実管理業務の煩雑さを僕らのサービスが吸収し、工数ゼロになるような世界を目指したいと思っています。そして、経営者のツールである現在のサービスを、各レイヤーの責任者から働く個々人までそれぞれの目線で「いますべきこと」「3カ月先の目標」が把握でき、達成しているかわかるサービスまで展開したい。

岩澤:「DIGGLEがないと仕事ができない」と言われるような、本当に愛されるサービスになってほしい。それだけの価値を出せるプロダクト。DIGGLEとまったく同じ事業をしている海外のスタートアップはないからこそ、管理会計のSaaS領域では世界一になる可能性はすごくある。

5年後に、日本、アジアの事業会社の経営企画はすべてDIGGLEでつながっているという世界観があるとワクワクしますね。
advertisement


いわさわ・おさむ◎UB Ventures代表取締役社長。慶應義塾大学理工学研究科修了。リーマン・ブラザーズ証券、野村総合研究所を経て、2011年からユーザベースに参画。執行役員としてSPEEDAの事業開発を担当後、13年からアジア事業の立ち上げに従事。18年、UB Venturesを立ち上げる。次世代を担うデジタルメディア、B2B/SaaSスタートアップへの投資・育成を行う。

やまもと・きよたか◎DIGGLE代表取締役。早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。1972年生まれ。日本オラクル、インフォジャパンにて、会計・CRM・SCMなど業務系アプリケーションのセールス、およびアライアンスに従事。Viibarにてセールスを率いる。提供側の経験と利用者側の経験からヒントを得て、DIGGLEを企画立案するに至る。

文=山本智之 写真=平岩 享

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事