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NPO法人クロスフィールズ代表 小沼大地

民間企業の社員が新興国に数カ月赴任し、本業のスキルを活かして現地のNGOや社会的企業とともに社会課題の解決に挑む──そんな「留職」をすでに大手企業30社以上で展開しているのが、NPO法人クロスフィールズだ。

代表の小沼大地は2011年には世界経済フォーラムのGlobal Shaperに選出。国際協力NGOセンター(JANIC)の常任理事、新公益連盟の理事も務めている。利益だけでなく社会課題の解決に取り組む新たな起業家の形「ソーシャル・アントレプレナー(社会起業家)」として注目を集める人物の一人だ。

小沼は8月22日に発表される「30 UNDER 30 JAPAN」ソーシャル・アントレプレナー部門のアドバイザリーボードとして次世代を担うイノベーターを選出してくれた。大学卒業後に青年海外協力隊に参加し、帰国後はマッキンゼーに就職。3年で同社を退職し、クロスフィールズを立ち上げた。型破りなキャリアをもつ小沼が振り返る「20代」とは?

起業できる力を身につけるために、マッキンゼーに就職

20代、ひたすら直感的に行動していました。行動することで新しい夢の可能性が開く。その思いのもと、行動の過程で出会ったものに刺激を受ける。そんな日々を過ごしていました。

大学生の頃、僕は教師になりたいと思っていたんです。大学院に進み、社会科の教員免許も取得していたのですが、社会を経験しないまま教員になるのが嫌で。大学院を休学し、青年海外協力隊(中東シリア・環境教育)に参加することにしました。

青年海外協力隊での毎日は、本当に刺激的でした。特にシリアで出会った、ドイツ人経営コンサルタントの働きぶりに感銘を受けました。彼女は目を輝かせながら、自分の持つビジネススキルをフル活用して現地の人たちと課題を解決していく。その姿を目の当たりにして、僕はビジネスと国際協力を掛け合わせれば、スピード感を持って世界を変えられるんじゃないか、と考えるようになりました。

この頃から自分の成し遂げたいことは明確になっていましたが、まずはビジネスのスキルを身につけよう。そう思い、マッキンゼーに就職することにしました。マッキンゼーに就職先を決めたのは、シリアで出会ったドイツ人コンサルタントのような活躍をしたいという憧れからでした。


青年海外協力隊でシリアに赴いた際の一コマ

また、僕は就職すると同時に、友人たちとともにあるコミュニティの立ち上げを行いました。それが「コンパスポイント」です。近しい問題意識を持つ若手社会人たちのコミュニティで、そこにいろんな分野の第一人者を招いて、飲みながら熱く語り合う場をつくりました。

このコミュニティを立ち上げたのは青年海外協力隊での赴任を終え、日本に帰国した直後です。自分よりも先に就職していた友人たちと再会したところ、驚くほどに「働くことへの情熱」を見失っているように感じました。そこで、同世代の社会人たちが想いを情熱を持ち続けられるような仕組みが必要だと考えたのです。

文=野口直希 写真=小田駿一

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