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いま、「音」が我々の生活を大きく変えようとしている。2017年、Amazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカーが日本に上陸。2018年は「音声×テクノロジー」がさらに盛り上がりを見せると予想されている。

では、既に成人への普及率が20%を超えているアメリカでは、スマートスピーカーによってどのように生活が変わったのか。集中連載の第3回となる本記事で尋ねたのは、AIビジネスデザイナーとして日本企業にシリコンバレーのAI技術や活用法、それをもとにした組織設計を提案するパロアルトインサイトCEOの石角友愛(いしずみともえ)氏。

シリコンバレーで生活する彼女が使い倒す、スマートスピーカーの活用法とは。(集中連載 第1回第2回はこちら)


パロアルトインサイトCEO  石角友愛

──石角さんはシリコンバレーでスマートスピーカーを積極的に活用されていると伺いました。どのような使い方をされていますか?

私は約8年前から、シリコンバレーを拠点に生活しています。使っているのはAmazon Echoの第2世代と、小型版のEcho Spotを2台、合計3台です。Echo Spotは2台とも子供部屋に置いています。Echoだけだと家全体をカバーできないので、Echo Spotを子機のように使うことでそれを補う形ですね。

Echoに話しかけてEcho Spotから音楽をかけることもありますし、EchoとEcho Spotの間で私と娘が通話することもあります。子供部屋まで歩いていけばいいのですが、娘も通話を楽しんでいるようで。

──スマートスピーカーが便利なのはどのような点ですか。

音声検索も助かりますが、特に便利なのは声で家電を操作できること。例えばベッドに入ってからでも一声で家中の照明を消すことができますし、ベッドに入ってからリビングの電気を消し忘れに気づいても、起き上がる必要がありません。

ルンバの操作もすっかり音声が当たり前になりました。わざわざしゃがんで持ち上げるようなことはもうありえないです。英語を使っているからかもしれませんが、Alexa(Amazon Echoに搭載されているAIアシスタント)の自然言語処理能力はかなり高く、大抵の場合はこちらの要望に沿った返答をしてくれます。

他にはスマートホーム用セキュリティカメラ「ライトハウス」を使っています。留守にしている間の過程を録画してくれるサービスで、「私がいない間、娘はどんなことをしていたの?」と尋ねれば、画像認識で娘が映っている部分を検知して、再生してくれます。

ビジネス面では、音声でリマインダーやスケジューリングを管理しています。WeWorkやホテルにも、早くスマートスピーカーを導入してほしいですね。

Amazonの徹底したユーザーサポート

──最近はGoogle Homeのシェアも上がってきているようですが、他社のスマートスピーカーは使っていますか?

Appleの「Home Pod」は試しましたが、使い心地はAlexaの方が上。Home Podは音質などのスピーカー性能こそ高いものの、Alexaの方がこちらの指示を的確に理解してくれます。

Google Homeはたしかに高く評価されているようです。とはいえここまで生活に浸透しているAlexaを手放すのは、少し大変。既にたくさんの家具に対応しているし、アマゾンプライム会員なのでダッシュボタンも活用しています。あらゆるコンテンツにも手軽にアクセスできるのも大きい。やはり巨大なECと連動しているアマゾンは強いですよね。

また、アマゾンがすごいのは、技術だけでなく、ユーザーの使用感まできちんとサポートしていること。米アマゾンでは「スマートホーム・コンサルティング」という無料サービスを提供しています。これはアマゾン社員が自宅に来て、オススメのスマートスピーカー導入法をアドバイスしてくれるというもの。

私は吊り下げ式の照明にスマートスピーカー対応品がなくて悩んでいたのですが、「照明のスイッチをスマート家電にすればいいですよ」とアドバイスしてもらいました。なるほど!と。

──各家庭の悩みに合わせて活用法を教えてくれるということですね。

しかも、来てくれた社員さんが、ご自身の家庭におけるスマートスピーカー活用状況も教えてくるのでとても参考になります。私が話を聞いた方は、スマートドアベルシステムの「Video Doorbell(ビデオドアベル)」を導入しているそう。

これは玄関に設置した機械を通じて、スマホで外出先から玄関対応ができるサービス。その社員さんは出張先から、実家を訪れた勧誘を、ビデオドアベルを通じて断ったそうです。奥さんやおばあちゃんではなく夫が、しかも遠隔で応対すれば様々な面で安心ですよね。

文=野口直希 写真=林 孝典

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