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I solve the “people pain points” that keep leaders awake at night.

Oleg Golovnev / shutterstock

「ある目標を達成したい時は、それを書き留めておくべき」ということは聞いたことがあると思う。やや陳腐にも聞こえるが、実際に効果があることだ。

私が実施した、男女差と目標設定に関するアンケート調査では、目標を書き留めるという面では男性の方が女性よりも若干優秀だったものの、男女ともに大きな改善の余地があるという結果が出ている。

回答者に対し、「自分の目標は、記述形式(絵、写真、図などを含む)で明確に表現されており、それを他の人に見せれば私が何を達成しようとしているのかが正確に分かる」かどうかを聞いたところ、残念ながら、目標を「常に」明確に書いて表現している人は全体の20%に満たなかった。

自分の目標を明確に書いて表現することは、目標達成へ強力に結びつく。自己目標を特にはっきりと記述または描写する人は、しない人と比べて目標達成率が1.2~1.4倍高くなる。紙きれに自分の目標を書き留めるだけにしては、これは大きな差だ。

ではなぜ、目標を書き出すことが良い結果をもたらすのだろうか? 自分の脳内で簡単に記憶しておくことができるものをわざわざ書き出すのは、とても面倒に思えるかもしれないではないか──?

書いて表現するという行為には、外部記憶とエンコーディング(記号化)という2つの段階がある。このうち外部記憶は説明が簡単で、自分の目標に含まれる情報を、いつでも見返すことのできる場所(例えば1枚の紙など)に保存することだ。

書いた紙は、仕事場や冷蔵庫などに張り出すと良い。ビジュアル的に訴えるもの(リマインダー)を毎日目にすれば、より記憶に残りやすい、というのは脳科学者でなくともわかる。

しかしここではもう一つ、エンコーディングというより複雑な現象が起きている。これは、知覚したものが脳の海馬へ送られ分析されるという生物学的プロセスだ。海馬に送られた情報は、長期記憶として保存されるものと、破棄されるものに分けられる。書く行為によって、このエンコーディング処理は改善される。つまり、書くことにより、記憶される可能性がより高まるということだ。

編集=遠藤宗生

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