人事部に寄せられる「上司への不満」トップ10

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以下は、読者のペドロから寄せられた便りと、私からの回答だ。


リズさんへ

私は5人から成るチームを率いています。皆素晴らしいメンバーで、言い尽くせないほど感謝しています。どれだけ皆のことを評価しているかは伝えていますが、もちろん毎日というわけではありません。(そんなことをしたらうんざりされるでしょう)

もちろん意見の相違や議論もあります。私は時々、チームメンバーが言いたいこと全てを口にしてないのではないかと疑問に思います。そういったフィードバックは私がリーダーとして成長する上でも有益だと思うのですが。

リズさんは非常に長い間、人事関連のリーダーだったとのことですが、部下が上司について人事にもらす不満には主にどんなものがありますか? 部下は上司のどんなところに腹を立てるのでしょうか?


ペドロへ

人事担当に持ち込まれる上司への不満トップ10は以下のとおり。

1. えこひいきや不公平な扱い。(残業や仕事の割り当て、昇給、昇進などで)

2. 管理職からのいじめ。部下に対し、厳しく冷酷な、もしくは不必要に批判的な態度を取る。

3. 報酬面での問題。業績評価や賃金調整の遅延、業務内容に合わない給料、賃金の平等に関わる問題など。

4. 問題ある業務量、勤務時間外の対応の要求や、ワークライフバランス。

5. ハラスメントや不適切な言動。

6. 上司の能力や役割への適性。(つまり、本来ならつくべきではない仕事について苦労している上司に関するもの)

7. 業績評価の方法。(リソースの追加もないままに、上司から目標値を前より高く再設定された、など)

8. 上司からの指導やフィードバック不足。(「上司から話しかけられることはまったくないのに、どう改善しろというのでしょうか?」)

9. 上司のコミュニケーションの取り方。(「上司から自分の仕事の大部分を取りあげてられてしまい、しかもそれを知ったのは上司がスタッフミーティングで全員に告知した時でした」)

10. 性格の不一致など、業務には無関係なことが理由で懲罰や解雇対象になるのでは、という懸念。

どれも大ごとに聞こえるし、実際大ごとな場合もあるが、部下が自分で解決する方法が分からないシンプルなコミュニケーション上の問題であることも多い。優れた人事担当であれば、相談者に問題についてよく考えさせ、(それが適切なら)上司と直接向き合って問題を解決する方法を提案し、必要な場合は自ら介入する。
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編集=遠藤宗生

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