2017年の年末、伝説的レゲエ歌手のボブ・マーリーのアルバム「レジェンド」がビルボード200の170位に入り、500回目のチャートインという歴代2位の記録を打ち立てた。
これまでの最高記録はピンクフロイドの「狂気」で934回だ。
「レジェンド」が発売されたのは今から30年以上前の1984年。ビルボード200では発売18か月を超えたアルバムは含めないというルールを10年以上にわたって採用していた期間があり、このルールがなければもっと早く今回の偉業が達成されていたかもしれない。
「レジェンド」はアメリカではマーリーのアルバムの中で最高の5位に入ったことがある。一方でスタンダードナンバーとなった「ノー・ウーマン・ノー・クライ」や「バッファロー・ソルジャー」「ワン・ラヴ/ピープル・ゲット・レディ」などを含むすべての収録曲が一度もチャートインしていない。
意外なことにマーリーが存命中はシングルが40位以内に入ったことがなかったのだ。それにもかかわらずベスト盤が500回のランクインという偉業を達成したことは、マーリーの音楽が時代を超えて愛されている証拠と言える。