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元ベストカー編集長・勝股優の「だからクルマは面白い」

このたび発表され、10月2日に発売される新型リーフ。走行距離を飛躍的に伸ばして世界のEVをリードする存在になるだろう。315万円~399万円。日本では40万円の補助金が出る(Photo by 日産自動車ニュースルーム)

タイトルだけだと、電気自動車(EV)否定派の意見かと思われるかもしれないが、私はEVに魅力を感じる一人だ。

まだEV黎明期の2009年末から、自宅で200V充電ができるようにして5年乗った。感想はというと「こんなに便利で、不便なクルマはない」だったが、魅力のほうが大きかった感じである。不便は走行距離の短さに尽きた。

そのあたりは後述するが、最近のEVに関する新聞報道はすごい。9月6日の日産リーフの新車発表は特別大きかった。まさに明日からEV時代が到来と告げるような熱い報道ぶりだったな。

英仏が2040年からガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると表明した衝撃ニュースを皮切りに、ボルボが2019年以降の新車をすべて電動化すると発表。ほか、VWグループが2025年までに50車種をEVなど電動化、ベンツも2020年代前半までに10車種以上を電動化、BMWも11車種を予定するなど、EV一直線、驚愕の計画ばかりだ。

日本はといえば、EV量産化の先駆けとなった三菱(2009年)、日産(2010年)が世界的に先行したが、現在では欧・米・中の勢いに押されっぱなし。EVへの興味は薄く、これまでの国内の販売台数は三菱が2万台、日産リーフが8万台。日本には100歳以上の老人が6万7824人いると発表されたが、街でたまに見かける日産リーフは100歳以上の人と出会う感覚ということだ。しかし、その日本もいやが応でもEV大増殖の気配だ。

日産が性能アップの新リーフで年間3万6000台を目標にし、来年にはさらに強力なEVを発売する計画を発表した。それだけでなく、三菱と組んで2022年までにEV12車種を投入、フル充電で600kmを走れるクルマも開発すると表明している。

対するトヨタはEV開発を行う社長直轄の社内カンパニーを発足。2019年から中国での量産化を手始めに世界展開する。マツダとの提携もEV開発を見据えた動きだ。ホンダは来年から中国で展開、欧州ではディーゼルの開発をやめ、2019年から売り出す予定。スバルも2021年から販売開始を表明している。

いずれもまず海外で、後に日本市場導入という道筋だが、なぜ中国が手始めかというと、中国は来年中に日本得意のハイブリッド車をエコカーとして認めない政策を開始するからだ。ガソリン・ディーゼル車の生産と販売を停止する時期についてもすでに検討も始めている。日本メーカーはお尻に火がついた感じだ。

それに、中国はすでに世界一のEV生産国である。石油は工業用としては温存し、EV用の電力は石炭発電で確保するという国策だ。

世界をあげたEV化の動きで思い出すのは、日本の燃料電池車(FCV)のこと。3年前の今ごろは「FCVこそ本道」報道一辺倒で、EVはすっかり忘れられた存在であった。しかし、トヨタのMIRAIは3年かけてまだ1370台、後発のホンダは160台が走っているにすぎない。水素ステーションも全国で91カ所。政府のEVとFCVの二股政策は欲張りすぎと、思えてならない。10年後に期待だ。

文=勝股優

 

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