米ミレニアル世代の7割「EVに関心無し」との調査結果

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ミレニアル世代の70%が電気自動車(EV)に興味がなく、むしろ従来の内燃機関自動車を買いたいと思っていることが、新たな調査で明らかになった。しかも、ミレニアルのおよそ3分の2が「自動運転車には抵抗がある」と答えている。

調査を行ったのは米国で運転免許試験のシミュレーションを無料で提供しているサイト「Driving Tests」で、2017年3月~4月に同サイトを訪れた15万7000人を対象に調査を行った。

Driving Tests創業者のAndrei Zakhareuskiは「近年はEVがもてはやされ、消費者の興味も高まっている中で今回の調査結果は注目に値する」と述べた。年代別に見ると、「EVに興味が無い」と答えた人の割合は、6~12歳、13~19歳、20~35歳のグループではおよそ69%だった。

日産のEV「リーフ」を買ったばかりの筆者は、ミレニアル世代のほとんどがEVに興味があると予想していた。有害ガスの排出が少なく、ランニングコストが低いEVは、自動車業界の未来だと思われている。

Zakhareuskiによると「EVが従来の自動車と同程度の価格で、ランニングコストがより低く、走行可能距離が十分あり、1時間以内にフル充電できるのであればEVを買うか?」という質問に対しては、57%の人々がイエスと答えたという。

また、さらに興味深いことに、自動運転車に関する懸念はあらゆる世代において依然高い。自動運転車に乗ることに対する懸念を0から10の間で表現させた結果、およそ65%が5~10と答え、35%程度が0~4と答えた。全く懸念がないことを示す0と答えた人の割合は18.8%に留まった。

今回の結果で注意すべきは、1つのウェブサイトを訪れた人を対象にしており、全体を表すサンプルとは必ずしも言えないことだ。しかし、今回の調査の対象人数は多く、興味深い調査結果であることには間違いない。また、母体となったのが運転免許試験のシミュレーションを提供しているサイトであることから、今後運転免許を取得したいと思っている人々の意見を反映していると言える。

編集=上田裕資

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