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Data journalist covering technological, societal and media topics

Photo by Justin Sullivan/Getty Images

今年上半期の米電気自動車(EV)市場では、EVメーカーのテスラが支配的な地位を維持した。「モデルS」と「モデルX」を合わせたシェアは、全体の45%となっている。

次いで販売台数が多かったのは、シボレー「ボルト」(16%)、日産「リーフ」(15%)だった。

米格付け会社のムーディーズによると、同期の米EV市場における各モデルのシェアは、以下のとおりとなっている。

・テスラ「モデルS」─ 29%
・テスラ「モデルX」─ 16%
・シボレー「ボルト」─ 16%
・日産「リーフ」─ 15%
・フィアット 「500e」─ 8%
・フォルクスワーゲン「e-ゴルフ」─ 4%
・フォード「フォーカス」─ 2%
・BMW「i3」─ 2%
・起亜「ソウル」─ 2%
・その他─ 6%

テスラの今後、決めるのは「モデル3」

テスラは先ごろ、発売したばかりの「モデル3」の量産に向け、社債の発行により約18億ドル(約1980億円)の調達を目指す方針を明らかにした。ただし、ムーディーズはその社債に「ジャンク等級」(投機的)の評価を下している。

ムーディーズは、モデル3の発売はテスラの信用リスクに対する懸念を大幅に増大させたとの見解を示した。今後の同社の成功は、モデル3によって左右されるとの見方だ。

モデル3に関するテスラの「賭け」の結果は、米国の消費者の態度の変化に左右されることになるだろう。また、全般的なEVの需要にも大きく影響されることになると見られる。

2016年の米国でのEVの販売台数は、合わせておよそ8万5000台。その市場に向けてテスラは来年、より多くを販売することを目指している。モデル3の生産台数を今年末までに週当たり5000台とし、さらに2018年には同1万台にまで引き上げる計画。これを実現できれば、年間の生産台数はおよそ50万台となる。ただ、ムーディーズはこの台数について、30万台にとどまると予想する。

ムーディーズによれば、テスラが目指す前例のない急激な生産台数の引き上げは、同社が多額の資金を必要とすることを意味する。販売台数が目標に満たない場合には特に、2018年を通じて多額の現金が必要になる。米国のEV市場における今後の需要の変化や、米自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)のほかアップルをはじめ新規参入の可能性がある各社との競争も懸念事項だ。

仮にテスラが目標を達成できず、モデル3の販売台数が30万台にとどまったとすれば、ムーディーズはそれが、「モデル3に対する市場の評価と、テスラの生産能力の両方を示すものになる」と指摘している。2018年はテスラと米国のEV市場にとって、非常に重要な一年になると見られる。

編集=木内涼子

 

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