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I write about leadership in history, pop culture and business.

Photo by Pool / Gettyimages

英紙サンデー・タイムズが今週、英王室関係筋の情報として報じたところによると、エリザベス女王は、息子のチャールズ皇太子に王位を譲るため退位するのではとのうわさに対し、「公務ファースト、国ファースト。私は今後もそこにいる」と語ったという。

仮に女王が退位を決めているとすれば、その考えを変えるのは難しいだろう。エリザベス女王は1952年から国に奉仕しており、国家元首としての在位期間は世界一だ。ここで重要なのは「奉仕」という言葉だ。

一方、大西洋対岸の米国では、ドナルド・トランプ大統領が国家元首として就任して丸7か月が経過した。エリザベス女王のような言葉をトランプがいつか口にする日が来るかと言われれば、それは……いや、あり得ない。もし実際に起きれば、理解を超えた仰天の展開だ。

トランプは結局のところ、自身の事業利益の放棄や納税申告書の公表を拒み、進行中の捜査の数々から身を守るべく弁護士軍団を雇った男なのだ。

外遊時には、長年の同盟国を侮辱し、長年の対立国と蜜月を演じた。一方、エリザベス女王が英国のニーズに正面から反してロシアのウラジミール・プーチン大統領と親密になったり、北大西洋条約機構(NATO)の同盟国を侮辱したりする場面はとても想像できない。

トランプは国内の政治的協力者たちの反感を買い、重要な側近たちが就任から7か月にも満たない間に辞任するか、解任されている。助言機関のメンバーも次々と辞任した。

エリザベス女王もこれまで相当な課題に直面してきたが、そのほぼ全てに気品と尊厳を持って対応してきた。ドナルド・トランプが自ら招いているような混乱に女王が見舞われることなど、想像できるだろうか?

これら全てを総合すると、私には次のように思える。女王が英国に捧げる無私無欲の献身を、ドナルド・トランプが自分の言葉に言い換えるとすれば、おそらくこうだろう。「私がファースト、私がファースト。私は今後もそこにいる──自分のために」

しかし、リーダーシップは「自分が一番」ではいけない。エリザベス女王は、即位前の21歳の誕生日にこう述べた。「私の人生が長く続くとも短く終わるとも、私たちが所属する英国王室、そして国民に奉仕するため生涯を捧げることを宣言します。しかし、皆さんの協力なしでこの抱負を実現する強さは私にはないでしょう」。まさにこの通りだ。

真のリーダーシップとは、他者に対する深い奉仕の精神だ。真のリーダーシップは、リーダーが他者を鼓舞し、協力を促して初めて実現する。

率直に言えば、エリザベス女王は本物のリーダーだ。トランプは、その足元にも及ばない。

編集=遠藤宗生

 

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