「キャサリン妃効果」は衰え知らず 公務増加で一層高まる注目度

英国映画テレビ芸術アカデミー賞の授賞式にて(Photo by WPA Pool/WireImage)

ロンドンで2月12日に開催された英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)賞の授賞式に先立ち、出席予定の俳優・女優たちからは「キャサリン妃が姿を見せれば自分たちの存在がかすんでしまう」との懸念の声が聞かれた。彼らが心配したのも無理のないことだ。実際に、結果はその通りになったのだから──。

BAFTAの会長でもあるウィリアム王子と共に登場したキャサリン妃は、確かに注目をさらった。そして、歓迎され、称賛を受けた。同妃が出席しなければ、各国のメディアからこれほどの注目を集めることもなかっただろうと見る人たちもいる。

この授賞式が証明したのは、「ケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)」はすでに、世界的なファッションアイコン以上の存在だということだ。ファッションにおいて英国で最大の影響力を持つというだけでなく、「キャサリン妃効果」はスーパースターのレベルをさらに上回っている。出席するイベントは全て、世界的な注目を集める。

英ガーディアン紙は、公務で訪れる先々で見られるキャサリン妃の影響力について、「表紙を飾るスターとしての成功は、単にファッションによるものではない。それは、私たちが同妃に向ける気持ちによるものだ」と伝えている。

「その場にいる者として、私たちは(キャサリン妃と)関わっている、つながっていると思いたくなるのだ」

誰もが受け入れる「スタイル」

ファッション業界に対する「キャサリン妃効果」は衰える気配を見せず、世界中の人たちがそのスタイルに注目している。そして、同妃の影響力はそれにとどまらず、他のさまざまな分野にまで広がっている。

自然とあふれ出る優雅さや実直さは、ファッションだけでなく、2人の子を持つ母親としての行動や慈善活動、政府の式典への参加、外国訪問などの公務に対する姿勢にも表れている。

身に着ける服の選択や将来の英国王の妻として果たす役割という面において、キャサリン妃はクラシックで流行を追わないスタイルを維持している。そして、それはあらゆる年齢層の全ての人たちに受け入れられている。

英王室にとって、同妃の効果は非常に重要だ。高齢になったエリザベス女王のために、王室内ではさまざまな調整が必要になっている。中でも女王を支えるため、ウィリアム王子とキャサリン妃が公務を増やす必要性は特に増している。

キャサリン妃はこれまでジョージ王子とシャーロット王女の世話を中心とした生活を希望し、ウィリアム王子もそれに協力してきた。そのため、一家は主にロンドンではなく、イングランド東部ノーフォーク州にある別荘、アンマー・ホールで暮らしてきた。

しかし、王室の発表によると、一家は今秋から女王に代わって行う公務と支援する団体のための慈善活動を増やすため、生活の拠点をケンジントン宮殿に移す。ジョージ王子とシャーロット王女もロンドンにある学校に通うことになるという。キャサリン妃は今後、より多くの時間を費やし、英王室にさらなる光を与えていくことになる。

編集 = 木内涼子

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