テクノロジー

2017.07.20 17:00

AIの第3の使い道 アートも描ける「生成AI」が成長中

敵対性創造ネットワーク(CAN)が生み出したアート作品(The Art&Artificial Intelligenceの資料より)


AIによるデータ生成の一例としては、米ニュージャージー州ラトガース大学の「アート&人工知能研究所(Art&Artificial Intelligence Lab)」の研究がある。同大学は、ディープニューラルネットワーク技術を活用し、画家のように絵を描くアルゴリズムを開発。実際にアート作品を制作し、一般に公開している。
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なお大学が開発したAIは、「敵対性創造ネットワーク(Creative Adversarial Networks、以下、CAN)」という名称で呼ばれているそうだが、“彼ら”によって生み出された作品は、一流のアーティストが制作した作品と見分けがつかない。

CANは、人間のアーティストたちが描いてきた絵画を学んでおり、すでに1119人の画家が描いた8万1449点の作品スタイルなどを学習・習得済みなのだそうだ。なお、教材として使用された作品は、「WikiArt」を通じて一般に公開された著名なものばかり。大学側が実施したアンケート調査では、回答者の85%がCANの作品を見て「人が描いた絵」と判断したという追加情報もある。

解決されなければならない課題は多いものの、今後は、映像、音声、ロボットの動きなどもAIを使って生成できる可能性があると言われている。データを新たに生み出すAIが、ビジネスでどう形を整え、実用化されていくか。注目したい。

文=河鐘基

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