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2017.07.15 11:30

市場規模3兆円、中国ゲーム業界に乗り込む米国映画産業

Asia Images Group / shutterstock

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ハリウッドの映画製作会社らは、中国のゲーム市場に進出しようとしている。調査会社Niko Partnersによると中国のゲーム市場の年間売上高は260億ドル(約2兆9500億円)に達するという。
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中国のゲーム市場は米国のPCとモバイルを合わせた規模を上回り、オンラインゲームでは世界のマーケットの半分に相当する。中国マネーが流れ込むハリウッドのスタジオは、アジア展開に力を入れ始めたが、オンラインゲームでも同様の動きが起きている。ハリウッドは既に「怪盗グルーのミニオンラッシュ」やマーベル作品が登場するゲームなどを、中国でヒットさせている。

香港とサンフランシスコに拠点を置き、ユニバーサルやMGMなどの作品をベースとしたゲームを開発するFifth Journeyは、この分野の注目企業だ。同社は最近、映画「Kubo and the Two Strings」にインスパイアされたモバイルゲームをリリースした。中国テンセントのプラットフォームで配信されるこのゲームには、「スタートレック」で知られる俳優ジョージ・タケイが登場する。

Fifth Journeyはゲームが中国で受け入れられるようローカライズもしている。担当者は「中国ではダウンロード時間を短くするため、ファイルサイズを小さくすることが重要だ」と述べた。また、中国ユーザーは勝つための課金について抵抗が少ない点も特徴だという。
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ハリウッドは中国の消費者にリーチする「先遣隊」としてゲームを利用している面もある。ゲームは映画の後に公開されることが多いが、中国ではゲームが先の場合もある。映画「怪盗グルーの月泥棒」をベースとしたミニオンラッシュのゲームはリリースされて4年目になるが、これまで2億ドルの売上を生んでおり、その40%は中国からもたらされている。

編集=上田裕資

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