復刻版ブームのゲーム業界 「セガ参入」はいつになるのか?

Photo by GamesMaster Magazine / gettyimages

セガが家庭用ゲーム機のビジネスに再参入するべき時が来た──。しかし、セガが生産すべきなのはPS4やXbox Oneに対抗するような新しいゲーム機ではない。任天堂のミニファミコンがノスタルジアを煽って大ヒットした恩恵にあやかり、セガも復刻版を生産するべきなのだ。

セガのメガドライブはすでに中国のAtGamesが復刻版を製造しているが、評判はあまり良くは無い。発売日に長蛇の列ができるような新しいバージョンをセガ自身が作るべきだ。

つまり「ミニ・マスターシステム」や「ミニ・ドリームキャスト」、そして進化した「ミニ・メガドライブ」を発売すべきなのだ。任天堂のミニファミコンは売り切れが続出した。昔懐かしいゲームの人気は沸騰しているのだ。

「モータルコンバット」や「ゴールデンアックス」、「ファンタシースター」、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」、「ワンダーボーイ」などのシリーズは再びヒットすることが間違いないだろう(ちなみにリメイク版「ワンダーボーイ ドラゴンの罠」は最高の出来だ)。

ノスタルジアは人々の購買意欲を大いに刺激する。リメイクや復刻が流行っている今、その波に乗らない手はない。AtGamesが復刻させたメガドライブをセガが大々的に宣伝していないのは、彼らが満足いく仕上がりではないからだろう。セガは恥を忍んで任天堂の戦略をまねるべきなのだ。

ちなみにメガドライブは北米ではGenesis、任天堂のファミコンはNintendo Entertainment System(NES)と呼ばれている。

編集=上田裕資

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