経営・戦略

2025.05.27 14:15

6月に新オーディションも始動。SKY-HIが「G&G」で語った成長戦略

「Greeting & Gathering '25」に登壇したSKY-HI

「Greeting & Gathering '25」に登壇したSKY-HI

アーティスト・ラッパーのSKY-HIが率いる音楽事務所BMSGは、今年9月に創業5周年を迎える。BE:FIRST、MAZZELといった人気ボーイズグループを輩出したほか、ラッパー・シンガーのちゃんみなをプロデューサーに迎えたガールズグループオーディション「No No Girls」では、2025年1月の最終審査の配信が同時接続56万人を超えるなど社会現象になった。

同社は4月16日にビジネスカンファレンス「Greeting & Gathering '25」(以下、G&G '25)を開催。昨年から今年にかけてさらなる成長を目指して5つの成長領域に定めている「GROWTH5(グロース)」を紹介した。その中には、SNS時代のファンとアーティストの関係性に対する新たなアプローチやCDビジネスへの問題提起など、音楽業界の未来を見据えた取り組みが含まれていた。

才能を殺さないために。5年間の挑戦と成長

G&G '25でSKY-HIは、BMSGの5年間の軌跡と今後の成長戦略を語った。

昨年から注力する「GROWTH5」では、「BMSGの音楽の成長」だけでなく「音楽業界そのものの成長」を見据える。多様な才能の育成、そして業界のアップデートという2つの側面から、持続可能な音楽ビジネスの構築を目指す。

BMSGの育成システムは、「SystematicではなくDialogic」、「AmateurではなくPrepared」、「AIではなくHumaneness」という3つの哲学に基づいている。教えられたことを完璧にこなすのではなく、自ら正解をつくり出す力を養う。アマチュアではなく、プロとして活躍できる準備を整える。そして、音楽を作る機械ではなく、人間としての成長を重視する。

この育成システムの集大成として現在進行中のプロジェクトが、3rdボーイズグループオーディション『THE LAST PIECE』だ。BMSG TRAINEE(育成生)のRUI、TAIKI、KANONの3人が、デビューを目指し、最後の試練に挑む。彼ら3人は、過去のオーディション番組ですでに注目を集めた実力派だが、SKY-HIは彼らがまだ当時中学生であることを鑑みて、人間としての成長を促す育成に重点を置いてきた。

「アーティストという職業は、わずか5分間のステージで何万人もの人生に同時に触れることができてしまう。人々の実生活に大きな影響を及ぼすからこそ、社会で何が起きているのかを深く理解する必要があると考えています。この点をしっかりと理解し、人間として理想的な成長を遂げているのが、3人のトレーニー、RUI、TAIKI、KANONです。僕の宝物であり、日本の、そして世界の宝物になってくれると信じています」

このオーディションは、単なるサバイバル番組ではなく、10代の若者たちの成長物語として描かれていくと語るSKY-HI。6月末からはTBSの朝の情報番組『THE TIME,』とBMSG公式YouTubeチャンネルで放送・配信が開始される予定だ。

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文=堤 美佳子、写真提供=BMSG

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