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2017.01.12 08:00

「日本の起業家ランキング2017」 ベスト10の全貌


第8位 岡田光信アストロスケール


岡田光信:1973年、兵庫県生まれ。95年東京大学農学部卒業、01年米パデュー大学でMBA取得後、マッキンゼー入社。IT企業のCFOとして東京、北京、デリーで活動。13年シンガポールにてASTROSCALE設立。

選考理由
:世界で1社しかない宇宙ゴミ(デブリ)を除去するスタートアップ。壮大な挑戦に加え、衛星を支える技術が日本の中堅・中小企業が多いというまさに「下町ロケット」的なことも高い評価に。海外コンペで優勝するなど、岡田氏のグローバルに通用する経営手腕にも注目。

設立:2013年5月 従業員数:ー 資本金:ー 主な株主:産業革新機構ほか

事業内容:活動を終えた人工衛星やロケットの破片などの「宇宙ゴミ(スペースデブリ)」の除去を目指す。これらのゴミは低軌道で秒速7km以上と高速で運動しているため、人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大変な被害をもたらす。本社をシンガポールに置く。15年開発拠点を東京に開設。

第9位 尹祐根 / ライフロボティクス


尹 祐根:1972年、兵庫県生まれ。東北大学大学院工学研究科助手を経て、国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員に。宇宙ロボットの遠隔操作、介護用ロボットアームなどを研究開発。2007年創業。

選考理由:「 肘がない」協働ロボットー。産総研の研究者によるカッティング・エッジな技術が高く評価された。16年1月の営業開始から、すでにトヨタ自動車、吉野家をはじめ大企業の導入が進むなど期待値が高い。欧州や東南アジアなど海外展開可能な世界に通用する事業だ。

設立:2007年12月 従業員数:約100名(外部スタッフを含む) 資本金:4億9405万円(資本準備金含む) 主な株主:グローバル・ブレイン、日本テクノロジーベンチャーパートナーズほか

事業内容:人と協働するコ・ロボット「CORO」を開発・製造・販売。ロボットアーム研究の世界的第一人者である尹のもと、従来のロボット技術・概念に固執しない、顧客視点からの協働ロボットの機能、性能を追求する。

第10位 佐々木大輔freee


佐々木大輔:1980年、東京生まれ。一橋大学商学部卒業。在学時よりインターネットリサーチ会社でシステムの開発に携わる。博報堂、CLSAキャピタルパートナーズ、ALBERT、googleを経て12年にfreee創業。

選考理由:トップシェアを誇るクラウド会計でのシェア増加、クラウド給与も1年でトップシェアに。50人以下の小規模企業で培ったノウハウを生かして中堅分野にも参入。バックオフィス最適化のための人工知能研究も行うなど「正面突破」する起業家の姿勢が評価された。

設立:2012年7月 従業員数:約250名 資本金:62億5,619万円(資本準備金含む) 主な株主:DCM、SBIインベストメント、リクルートホールディングス、ジャパン・コインベスト投資事業有限責任組合ほか

事業内容:会社設立から経理業務・会計ソフトによるサポート、給与計算・従業員管理を実施するソリューションを提供。あらゆるスモールビジネスのバックオフィス業務の改善・最適化を目指す。




編集=Forbes JAPAN 編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.30 2017年1月号(2016/11/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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