ラスベガスで1月5〜8日(現地時間)に開催中の世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)2017」では、「ビューティー・テック・サミット」が開かれ、新たな技術を取り入れた美容家電が紹介されている。
その中には、従来は皮膚科の診察を受けたり専門家に相談したりすることで高額の支払いが必要となる場合もあった美容の問題について、消費者が自分で学び、自分で改善を図ることも可能な機器が含まれている。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術を採用したこれらの製品は、問題を分析して改善すると同時に、使用する人向けにパーソナライズされた適切な手入れの方法を教えてくれる。
CES 2017で発表されたもののうち、特に優れた製品のいくつかを紹介する。
・ハイミラー(HiMirror)
まだ数少ない「スマート・ビューティーミラー」の一つである「ハイミラー」には、小売価格189ドル(約2万2,000円)の基本モデルのほか、259ドルの「ハイミラー・プラス」がある。基本モデルはスマートホーム製品部門で「CES 2017イノベーション・アワード」を受賞した。
ハイミラーは肌に直接触れることなく、写真を撮るだけで肌の状態を分析。肌の色や日焼けによるダメージ、毛穴・しわの状態などについて調べ、改善に適した製品や手入れの方法などを教えてくれる。
「プラス」モデルは鏡の両脇に付けられたLED照明を切り替えることで、異なる環境(夕暮れの景色の中、日当たりの良い屋外、照明の明るいオフィス内、ショッピングモール内、レストラン・パーティー会場)に適したメイクができる。
また、片手で持てる計測器の「ハイスキン」は、ハイミラーと接続して使えば角質層の水分量や皮下の色素沈着、目の周りのくま、にきびの跡、環境要因など、肌のより深い部分の状態を調べることができる。価格は50ドルだ。