マルチチャネル向け統合マーケティングプラットフォームを提供するアクシオム・インターナショナル(Acxiom International)の代表取締役でアマゾンの元CFOでもあるウォレン・ジョンソンは、こう指摘する。「アマゾンは、顧客へのコミットメントとデータおよびテクノロジーの力を組み合わせて活用している企業として世界で一番の好例だ。その結果として生み出される個々の顧客向けの体験が、消費者の愛と信頼を獲得している。アマゾンのようなネット通販大手は、創業以来ずっと、ペースを落とすことなくデータ志向のマーケティング技術を磨き続けている。日々、アルゴリズムやデータセットをさらに強化し、顧客との直接的な関係や評判を向上させているのだ。今は規模や実店舗かオンラインの店舗かに関係なく、全てのブランドにも同じことができるテクノロジーとノウハウがある。それを実践すれば、顧客が喜ぶのは確実だ」
販売業者向けデータ管理プラットフォームを提供しているリレー42(Relay42)のトーマス・サルフィスバーガーCEOは、こう言っている。「幾つかのネット通販大手と並んで顧客ロイヤルティを獲得しているのは、実店舗とネットを上手くつないでいるブランドだ。今回の調査結果は、各ブランドがこれまでのサイロ・アプローチ(個々の部門が別々に対応する手法)からオムニチャネル型のアプローチに移行すべきことを意味している。そうすることで全ての顧客データソースを一つにつなげ、顧客ロイヤルティを促し、また実現することができるようにすることが重要だ」