心理学者のニッキ・R・クリックとモーリーン・A・ビグビーが1998年に実施した研究では、若い女性は「仲間内でのいじわる」や、仲間はずれや否定的な態度などをはじめとする、そこまであからさまではない類の攻撃を手段として用いることが示唆された。そして職場では、きわめて有能な同僚という形で“脅威”が現れる可能性があるとシンデルは説明する。
スカイラインによる今回の調査は、職場における人々の行動についてより多くの知識を得たいという思いから実施されたものだ。管理職向けのコーチングを行ってきた中で、シンデルは、男女問わず同僚が自分のことを控えめ、あるいは攻撃的すぎる、と考えていると感じているのを見てきた。
「性別に関係なく、人々がリーダーに期待していることを検証するべく調査を行った。その結果、人々が求めるのは、状況に応じて、自分の中の男らしい部分や女らしい部分を表現することのできるバランスのとれたリーダーだということがわかった」
性別に関係なく、従業員に対してこうした攻撃を控えるよう求めるべきだとシンデルは言う。「こうした問題は、性別の差の問題であるべきではない」