ー2,300,000m
「エルメネジルド ゼニア」は、毎年2,300,000mの生地を織り上げる。
この数字は、ラグジュアリーブランドとしてはもちろんのこと、テーラーの本場イタリアにおいても、スーツ生地としては群を抜くものとなっている。イメージを膨らませるために記載すると、この長さ(2,300km)は東京・熊本間往復の距離に相当する。
ゼニアでは1着のスーツを作るために、約4mの生地を使う。これを先ほどの生地総量に当てはめると、年間575,000着の製品(スーツ)がマーケットに送り出されているという計算になる。
2007年のミラノ新本社開業後、ゼニアはインバウンド景気で盛り上がる日本に、大型のグローバルショップを次々(14年大阪、15年銀座)とオープンさせた。それに伴い、日本国内で取り扱うスーツはかなりの数となったに違いない。
もしかすると使用生地の長さは、わが国に輸入する分だけで、名古屋あたりまでいっているかもしれない……。活気づくエルメネジルド ゼニアの店内を覗くと、そんなことを想像せずにはいられない。
スリーピーススーツ*伊勢丹新宿限定460,000円、シャツ39,000円、タイ23,000円、チーフ13,000円、ベルト54,000円、シューズ97,000円(すべてエルメネジルド ゼニア/ゼニア カスタマーサービス☎03−5114−5300)