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Credit: @BibleEmoji https://twitter.com/BibleEmoji/media.

聖書は様々なシンボルに溢れている。十字架や魚、聖痕(磔刑を受けたキリストの傷)といったシンボルを、ミレニアル世代向けに絵文字化したアプリが登場した。

5月29日、「バイブル絵文字」(Bible Emoji: Scripture 4 Millenials)」がiBooks向け電子書籍としてiTunesに登場した。この書籍は全66巻の聖書の内容を、約3,000ページの絵文字とネットスラングで書き換えたもの。例えば、旧約聖書「創世記」の1章4節は「神はその光を見て、良しとされた。神はその光と闇とを分けられた」となっているが、絵文字の聖書では、次のようになる。

(Credit: @BibleEmoji https://twitter.com/BibleEmoji/media.)

「絵文字の良い所は性別や人種を限定しない事です」と、この電子書籍の製作者はフォーブスの取材に語った。聖書では「神」は男性の「he」となっているが、絵文字バージョンでは性別はわからない。

作者はツイッター上で@BibleEmojiのアカントで約1年間活動している。BibleEmoji.comのサイトでは、聖書の一節を入力すると、すぐに絵文字混じりの文章に変換できる。興味深いことにこの聖書はiTunesストアでのみ販売されており、Google Playストアでの販売は却下されたという。

聖書を絵文字に変換するというアイデアは、キリスト教右派からの怒りを買い、ユーチューブ上の宗教チャンネルでも批判を浴びている。しかし、絵文字版の聖書は、スマホに親しむミレニアル世代には好評のようだ。「この聖書なら現代の学生たちにも興味をもってもらえそうだ、というコメントをもらった時は、目に涙が浮かびました」と作者は話す。

奇抜なアイデアを形にした聖書としては、他にも猫とネットスラングを用いて聖書をパロディ化した「ロルキャット・バイブル(LOLcat Bible)」や、レゴのブロックと人形で聖書の場面を表現した「ブリック・バイブル(The Brick Testament)」などがある。

こういった風変わりな聖書は、聖書そのものが持つ大きな謎に目を向けさせる。聖書の多くの部分は、いつ誰によって書かれたのか定かではない。聖書研究の第一人者であるバート・エアーマン(Bart Ehrman)教授は、新約聖書の約半分は、後世の信者らが彼らなりの解釈を広めようとして書いた偽りのものだと、著書「Forged(偽造された話)」の中で述べている。

すべての学者がエアーマン教授の意見に同意するわけではない。しかし、もし聖書の一部が改変されていたとしたら、現代の若者向けに絵文字を聖書に取り入れることも、それほど馬鹿げたことだとは言えないのかもしれない。

編集=上田裕資

 

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