オスモ(Osmo)はiPadで使用する、LEGOブロックスタイルの知育ツールだ。
オスモはiPadのカメラで、机の上に並べたブロックの内容を読み取る仕組みだ。子供が単語を学習するゲーム、「ワーズ(Words)」は、アルファベットのブロックを並べて単語を作る。数字が学べる「ナンバーズ(Numbers)」や、身の回りの物を素材にしてアートが学べる「マスターピース(Masterpiece)」もある。
そのオスモが5月25日に発表したのが、プログラミングを体験できる「Coding(コーディング)」だ。磁石でパチンとつながる専用ブロックを組みあわせて指示を作り、画面の中のキャラクターをコントロールするゲームだ。
オスモCEOのプラモド・シャーマ(Pramod Sharma)は、持続可能なビジネスの実現と教育にインパクトを与えることに注力するという長期的目標を強調した。
「オスモは子供たちが学び、探求し、成長するための新しい手段を作り出しています。その過程に影響してくるのが強いビジネスと素晴らしいコンテンツを作り出すことです」
新製品についてはレゴブロックと比較して説明する。「レゴを組み立てるのにとても似ています。プログラミング言語を子供たちが簡単に捉えられるように、最も自然な形にしようと努力しています」
対象年齢は5~12歳、価格は49ドル新製品の対象年齢は5~12歳で、価格はすでにオスモの他のゲームを持っていれば49ドル(約5,400円)だ。ゲームに登場する新キャラクターのオービー(Awbie)は、専用のブロックを並べて組み合わせることでコントロールする。
ブロックはコマンドをつかさどっており、方向も指定できる“走る”や“歩く”などのブロックと回数を指定するための数字のブロックを組み合わせてオービーを動かすことができる。他にも様々なブロックがあり、組み合わせることでパラメーターやループ、ブーリアン(はい、または、いいえを示すデータ)などを作ることができる。
ブロックやタイルを使ってプログラムを教えるゲームは他にもあるが、オスモは間違いなく最も洗練されている。しかも、オスモのブロックは電池もブルートゥースも充電機器も必要ない。
シャーマはオスモの精神とチームについてこう語った。「フランス、カナダ、アメリカなど、チームはインターナショナルなので、言語や文化に依存しないものを作ることができます」専門用語や特定のプログラミング文化に依存しないことは、ローカライゼーションが最小限で済むだけでなく、大人の助けがなくても子供が自ら理解できることにつながる。
オスモ・コーディングはPlayOsmo.comか、アマゾンや一部アップルストアで購入できる。これまで「ワーズ」「ナンバーズ」「マスターピース」のほか、物理学を学ぶ「ニュートン(Newton)」や空間的・視覚的問題解決能力を培える「タングラム(Tangram)」も発売中だ。