4月18日、ネットフリックスは第1四半期決算報告を発表したが、株価は8%も下落した。懸念材料となったのは、同社が発表した第2四半期(4~6月期)の見通しだ。同社は、今期の契約者数の伸びが世界で250万件と予測。そのうち米国が50万件で、米国外を200万件と見積もった。第1四半期に海外で451万人を獲得したのと比較すると、大幅な減速と言える。過去2年間の伸び率と比較すると、最低の水準だ。
ネットフリックスは、2010年に海外市場への進出を開始。以来、着実に契約件数を伸ばし、現在では米国外の契約者数が全体の42%以上を占め、3,453万人となっている。
海外契約件数の推移を表すグラフを見ると、例年Q2には伸び率が減速しているが、今回の予測の200万件は、前年同期から15%の大幅ダウンだ。ネットフリックスは、この見通しについて株主への手紙で次のように説明している。
「前年同期は、オーストラリアとニュージーランドで新たにサービスを開始した為、第2四半期の海外契約者増数は2倍の伸びを示しました。これと比較すると今年は同時期でも厳しい結果を予測せざるを得ません」
今回の数字が表す成長の鈍化は、ネットフリックスがグローバル市場でシェアを拡大する上での、わずかな躓きに過ぎないのか、それとも成長がこのまま鈍化して行くのかは未だ分からない。今後の動向を注視していきたい。