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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

ジェイン・マクゴニガル / 写真=ヤン・ブース

世界銀行とゲームを開発した経験を持つ世界的な研究者が次に作ったのは、「スーパーベター」というゲームアプリだった。彼女が体験した“ゲームの力”と、職場でのその活かし方とは。

ー「スーパーベター」を開発することになったきっかけとは?

ジェイン・マクゴニガル(以下、JM):2009年夏、私は頭を打ってひどい脳震盪を起こしました。吐き気やめまいに苦しみ、何にも手がつかなくて……。「こんな状態で、創造的で生産的な仕事ができるわけない」と思い、「脳震盪キラー・ジェイン」というゲームを始めました。私が“脳震盪キラー”という謎のヒーローになって、病気と戦うゲームです。友達に相談するなど周りの助けを借りつつ、ゲームを攻略するように病と向き合ううちに、憂鬱や不安が解消され、症状も良くなりました。

実は、ゲームには不安を和らげ、注意力を改善する効果があることが研究結果からもわかっています。そこで、病気や失業などで苦しむ人たちにも使ってもらおうと、「スーパーベター(すごくいい)」というアプリに作り変えたのです。いままでに、世界中で50万人以上が利用しています。

この“ゲームの力”を使って、職場や働き方をより良くするには?

JM:ゲームが楽しいのは、それを通じて学び、成長できるからです。なので、社員が成長できるように、ゲーム要素を取り入れるとよいのではないでしょうか。

例えば、「社員の写真を見て名前を当てる」というゲームは単純ですが、効果的です。これをうまくやるコツは、いろいろな部署に顔を出して自己紹介すること。こうして日常業務から一歩を踏み出せば、社内のネットワークが広がり、そこから知識やアイデアを得られるかもしれません。社内の風通しも、きっとよくなるでしょう。

ある会社では、同僚の仕事を手伝ってあげることで得点できるゲームを取り入れています。会議で忙しい社員がいれば、代わりに調べ物をしてあげることでポイントを獲得できるのです。空き時間を有効に使えますし、社員同士の助け合いにもつながります。

また、私の職場では自走式ロボット「Beam」を使ってテレビ会議などをしています。これは動き回るビデオモニターのようなもので、自分の“分身”として自宅から操作できます。リモコンを使って同僚の後を追いかけたりできるなど、ゲームの要素があり、仕事が楽しくなります。

ゲームにはこうした好奇心やコラボレーションを生み出す力があります。それに、ゲームでは数多くの選択肢から自由に選んだり、失敗を恐れずにチャレンジできたりします。いずれも、ストレスが多い今日の職場環境に欠けている要素です。

ゲームの力を上手に使えば、社員のモチベーションを高め、職場を楽しくすることがきっとできるはずです。

ジェイン・マクゴニガル◎1977年、アメリカ生まれのゲームデザイナー。シンクタンク「IFTF(未来研究所)」の所長を務める。ケガの後遺症から回復するために開発したゲームをもとにした『スーパーベターになろう!』(邦訳:早川書房刊)が好評発売中。

文=フォーブス ジャパン編集部

 

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