■体温調節で快適な睡眠を
テクノロジーのおかしなところは、人間の役に立つ一方で、人間の邪魔をすることもあり得るところだ。その代表的な例の1つが“睡眠”だが、その問題を解決する上で期待が寄せられているのがNuyu Sleep Systemだ。
販売価格約500ドル(約5万4000円)のこのデバイスは、人が「体の自然なリズムを取り戻す」のを手助けすることで「眠りにつき、その状態を維持する」のをサポートする。厳密にはウェアラブルではないが、直接その上に横たわると作動し、ユーザーの体温を調節することで睡眠の質を高めていく。
そのほかにもブラジャー型活動量計やGPS付の犬の首輪、子ども用のウェアラブルトイをはじめ、数多くのデバイスが開発されている。
最終的に、消費者にとってはその価格が問題となる。ロイヤルティ・マーケティングを専門に情報提供を行う調査会社コロキー(COLLOQUY)によれば、米国の消費者の63%はウェアラブルデバイスを「高すぎる」と考えている。
しかし、テレビやコンピューター、携帯電話の価格推移を考えれば、ウェアラブルデバイスの価格もいずれ下がっていくだろう。私たちはテクノロジーを駆使してその推移をチェックしながら、待っていればいいのだ。