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Jaros / shutterstock

中国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技)のリン・ビン(林斌)社長は1月15日、2015年のスマートフォン販売台数が7000万台となったことを発表した。1年以上前に4500億円の評価額がついたシャオミとしては、物足りない販売実績だ。

シャオミは昨年5月に、2015年の販売目標を1億台と発表していたが、その後、8千万~1億台に下方修正している。同社は修正目標も未達成に終わった原因を明らかにしていないが、競合のファーウェイ(華為技術)との競争激化や、中国のスマートフォン市場の減速、ユーザーの嗜好の変化などが要因として考えられる。

調査会社Canalysによると、ファーウェイは2015年第3四半期に中国でのスマートフォン出荷台数が首位となり、IDCの調査でも同四半期の全世界の出荷台数で3位となっている。ファーウェイは1月5日、2015年のスマートフォン販売台数が前年比44%増の1億800万台となったことを発表した。スマートフォンやタブレット、ウェアラブルなどを管轄するコンシューマビジネス部門の売上高は前年比70%増の200億ドルとなった。

ファーウェイの輝かしい実績は、シャオミのシェアを奪った結果と言えるだろう。ファーウェイはヨーロッパでスマートフォン出荷台数を増やし、高級端末の販売に成功している。一方で、シャオミの販売手法は、小ロットの中価格帯スマートフォンをフラッシュセールスやオンラインのチャンネルで販売するというもので、そこにアクセスできない顧客も多い。

中国市場の成長鈍化もシャオミの売上に影響している。IDCによると、世界最大のスマートフォン市場である中国市場の2015年の成長率は前年比わずか1.2%増で、2014年に達成した19.7%の成長率からはほど遠い数字となっている。中国が成熟市場の仲間入りをし、スマートフォン普及率が高まる中、市場を支えているのは機種のアップグレード需要だ。しかし、シャオミのユーザーは、高性能で安価な端末に魅力を感じ、初めてスマートフォンを購入する層が多い。市場データは新規需要が一巡し、これらのユーザーがアップグレードをし始めていることを示しており、シャオミの売上に大きな影響を与えることが予想される。

ウェアラブル市場では世界3位のポジションを堅持

それでも、シャオミの株主にとっては全く希望が持てないわけではない。スマートフォンは中核事業ではあるが、シャオミは収益の多角化を進めており、ホームデバイスやウェアラブルの分野にも進出している。

昨年12月に発表されたIDCのレポートによると、世界のウェアラブル市場においてシャオミのシェアは17.4%で、アップルとFitbitに次ぐ3位となっている。市場シェアは前年比で800%以上増えている。さらに興味深いのは、ウェアラブル市場全体も急成長しており、2015年第3四半期の出荷台数は前年比200%増となっていることだ。こうした状況から、ウェアラブル市場においてシャオミが成長する余地は大いに残されていることがわかる。

また、シャオミは新興市場への進出も進めており、特にインドとブラジルでの展開を強化している。これらの市場は、スマートフォン市場が急成長する前の中国と共通点が多い。シャオミが2016年にスマートフォンの販売台数を大きく伸ばすためには、同じくインドとブラジルへの参入を図ろうとする競合を払いのけて海外事業を成功させることが不可欠だ。

編集=上田裕資

 

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