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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

MakiEni's photo / gettyimages

途上国支援のための新薬開発は、人的にも資金的にもリソースが必要だ。新薬ができても、利益の出る薬価を設定することは難しい。にもかかわらず、なぜ製薬各社は年間1億円もの資金を拠出するのか。製薬会社6社の代表に話を聞いた。

アステラス製薬 畑中好彦 代表取締役社長
各地域の政府機関や研究機関、NGOなどと協働。新薬開発ノウハウと製剤技術を生かし、世界の人々の健康に貢献する。

グローバル化が進んで人の移動が頻繁になると、一地域で発生した感染症などの健康問題が、全世界の人々の健康に影響を及ぼす可能性が高まります。感染症薬を開発し、そうしたリスクをコントロールすることは製薬企業の使命でしょう。

しかし、1社で対処するにはあまりにも大きな課題です。そこで、当社の強みである新薬開発ノウハウと製剤技術をベースに、政府機関、アカデミック、NPOなどと協働することで、規模の大きいグローバルヘルス活動を実現できると考えています。

エーザイ 内藤晴夫 代表執行役CEO
南米で蔓延しているシャーガス病の治療薬をグローバルな連携で開発する。途上国の経済発展に貢献したい。

エーザイは2010年にリンパ系フィラリア症の治療薬を合計22億錠無償提供する契約をWHOと締結し、13年から供給を始めました。また、南米の貧困層に蔓延しているシャーガス病の新薬開発をめざし、GHITから助成を受けています。

NTDsに脅かされる人々が健康を回復し、就労可能になれば、中間所得層が拡大して途上国の経済が発展するでしょう。こうして中長期的に新薬の市場が形成されると考えています。このことは、日本や世界の経済にも好循環をもたらすはずです。

塩野義製薬 手代木 功 代表取締役社長
感染症治療薬はビジネスとしては難しい側面がある。だが、感染症との闘いには終わりがないし、誰かが取り組まねばならない。

新薬を開発できる国は世界で6、7か国しかなく、日本は世界で第3位、アジアでは唯一の新薬創出国です。当社は創業以来、感染症領域を中心に研究開発を続けてきました。感染症と人類の闘いの歴史は古く、比較される薬剤も多い。

そのため新薬の価値が市場で適切に評価されにくく、製薬企業にとって取り組み難い領域です。しかし感染症が流行すれば多くの生命が危機にさらされます。グローバル化が急速に進む今日、この領域で革新的新薬をつくり出すことは当社の使命なのです。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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