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テックジャーナリスト

エス・エム・エス(SMS)の森洋一郎人材開発本部長。人の出入りが激しいエントランススペースも、19時半以降は静かになる。

なぜ、あの企業やスタートアップは成長を続けられるのか。そこには組織のビジョンを浸透させる独自の社内制度と働き方があった。急成長するスピー(Speee)、エス・エム・エス(SMS)、ガイアックス(Gaiax)、仕掛けは三者三様、しかし共通点がある。SMSの人材開発本部長に話を聞いた。

19時半に完全退社、PCの持ち帰りやメールのiPhone連携も禁止。あえて働く時間を制限した環境下でも、右肩上がりの成長を続けてきた東証一部のエス・エム・エス(SMS)。2015年3月期は売上高150億円、経常利益26億円、16年3月期には創業以来12期連続での増収増益を計画している。

「退社後は強制的に何も仕事ができない状態にします。資料の持ち帰りやメールも確認できないため、業務時間内に、いかに工夫するか、いかに本質的に必要なことだけに取り組むかという思考になる。残業という追い込み方ではなく、思考を深める方向に追い込む。また、退社時間後を使って各々が自己研鑽し新たなインプットを得続けることで、“非日常の思考”で仕事にも取り組めるようになる仕組みを大事にしてきました」人材開発本部長の森洋一郎は成果の背景にある社内制度と組織文化について話す。

介護・医療・キャリア分野で業界ナンバーワンのサービスを多数運営するSMSは、最終退社時間の設定を創業2年目に導入した。深夜まで残業しがちだった当初から徐々に30分ずつ切り上げていき、15年4月に最終退社時間を19時半へ設定。さらに9連休は年3回設けている。各々が退社時間後や長期休暇期間に十分なインプットを行い、誰もが新しいアイデアで話せる状態を目指した。

19時半完全退社のSMSだが、フレックス制度や在宅制度ではなく、上司と部下が同じ時間帯に働き、直接向き合うことを重んじている。「全ての社員が、全社戦略・事業戦略といった上位戦略を理解した上で、自らの戦略を立案していきます」

40以上ものサービス運営を行い、多角的な事業展開でありながら、組織としての一貫性を持たせられている所以が、この“戦略の落とし込み”にある。

上司と部下が徹底的にコミュニケーションを図り、一人ひとりが戦略を立案しつつ、全社戦略や事業戦略の資料、個人の目標設定シート、評価基準など、全ての在り方を「戦略・人材・オペレーション」という一本軸で組んでいる。一人ひとりの戦略の策定、SMSではここに多くの時間を割くという。

15年7月、SMSは三井物産と共に、アジア・オセアニア12カ国で医薬情報サービスを展開するMIMS(ミムス)グループを300億円で買収した。海外にアクセルを踏み込んでいく段階へと突入したSMSの新たな挑戦が始まる。

株式会社エス・エム・エス
2003年4月設立。介護、医療、キャリア、ヘルスケア、シニアライフに特化した情報インフラ事業を行う。従業員数は連結977人、単体224人(15年3月時点)。代表取締役社長は後藤夏樹。

土橋克寿 = 文 ヤン・ブース、平岩享 = 写真

 

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