クリエイティブな人たち実践する6つの習慣

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スティーブ・ジョブスは便器に座り、裸足の足をぶらぶらさせながら新しいアイデアをひねり出すことで知られていた。フロッピーディスクの発明者であるドクター中松は、海に深く潜って脳が酸欠状態になったところでアイデアを書き留めた。

クリエイターは、常人とは少し違った持つことが珍しくない。ジョブスや中松氏のケースは極端な例としても、偉大なクリエイターの習慣を調べてみると、我々でも真似できそうな項目があることに気づかされる。下記に挙げた6つのポイントを実践すれば、あなたのクリエイティブ能力も飛躍的に向上するかもしれない。

1. 早起きする
フランツ・カフカは夜中に執筆していたし、『ソフィーの選択』のウィリアム・スタイロンは毎日正午に起きていた。しかし、クリエイティブな人々に早起きが多いのも事実だ。ベンジャミン・フランクリンはその日の計画をじっくり立てるために早起きしていたし、スターバックスの創業者ハワード・シュルツは朝の時間を使って従業員たちに励ましのメールを送っていた。早起きのメリットは、人に邪魔されることなく考えたり書いたりする時間がとれるということだ。

2. 運動を習慣づける
運動するとクリエイティブな能力がアップすることはよく知られている。体調がいいと集中力が増し、ものを生み出すパワーが向上するのだ。それに運動している間はメールに煩わされることもなくじっくりと考えを巡らせることができる。リチャード・ブランソンも毎朝のジョギングを欠かさないことで知られている。

3. スケジュールを厳格に守る
クリエイティブな人間は枠にとらわれず気ままに行動するものと思われているが、これは間違いだ。クリエイティブな人の多くは日々のスケジュールを厳格に守っている。心理学者のウィリアム・ジェームズは「きちんとしたスケジュールがあるからこそ、興味のある分野に突き進むことができるのだ」と指摘している。

4. 定職に就く
学校の先生を続けながら大作家になったスティーヴン・キングのように、一定レベルの成功を収めた後も、9時から5時までの仕事を手放さない人も多い。定職があれば、金銭的な憂いなしにクリエイティブな活動に打ち込むことができるからだ。

ラグジュアリーウォッチで知られるジェイコブ創業者のジェイコブ・アラボは宝石店で働きながら自分の作品をデザインしていた。ウィリアム・フォークナーは発電所で働きながら『死の床に横たわりて』を執筆した。

5. いつでも何処でも仕事ができるようにする
ちゃんとした場所でないと仕事はできないと多くの人が思い込んでいるがそれは間違いだ。児童文学の大家、E.B.ホワイトは、「執筆するのに理想的な環境が整うのを待っていたら作家は一行も書けないだろう」と言っている。J・K・ローリングはハリー・ポッターの最初のアイデアを電車の中でナプキンに書いた。なにかがひらめいたら、すぐにそれを記録し行動することだ。

6. とにかく実行に移す
心臓が動いている限りあなたは新しいことを思いつけるし、それを実行に移せる。すべてが素晴らしいアイデアではないかもしれないが、行動しないことこそがクリエイティブの敵だということを肝に銘じよう。

『私のなかのあなた』の著者ジョディ・ピコーの言葉がそれを端的に物語っている。「作家が壁にぶち当たるなんてことはありません。限られた時間しかなければあなたは否応なく机の前に座って書くはずです。毎日いいものは書けないでしょう。でも、できの悪い箇所はいつでも書き直せるのです」

編集=速水由美

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