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Dan Kitwood / Getty Images

ジャーナリストでクリエイティブ・コンサルタントのレベッカ・アトキンソンは昨年、数えきれないほどある自分の子供たちのおもちゃの中に、障害のある子供の姿をした人形がないことに気が付いた。調べてみると、そうした子どもの姿をした人形は、基本的に存在していないことが分かった。

英ガーディアン紙への寄稿によれば、アトキンソンは「力を持った世界的な玩具ブランドの間でも、障害のある子をかたどった人形は製造していないことを知り、子供たちに対して無責任だと思った」「怒りがこみ上げた」という。自身も幼いころから補聴器を使用しているアトキンソンも、補聴器をつけた人形やキャラクターは見たことがない。

障害のある子どもたちの親や共同創設者らの協力を得て、アトキンソンは先ごろ、さまざまな人の姿をあらわした人形を作ろうと訴える活動、「#ToyLikeMe」(トイ・ライク・ミー、私のような人形)を開始した。クラウドファンディングを通じて必要な資金を調達し、障害のある子どもたちとその家族が必要とする製品やサービス、有用な情報を提供するための「自律的な」ウェブサイトの立ち上げを目指す。

さらに、このサイトの開設によって玩具メーカー大手に対し、開発するおもちゃにより幅広い多様性を持たせるよう訴えていく方針だ。

アトキンソンは、「多くの親たちが、自分の子供に聴覚障害やその他の障害があると分かったときのショックと悲しみを経験してきた。人工内耳の移植やその他の侵襲的処置(生体の内部環境の恒常性を乱す可能性がある)を受けさせるかどうかを決めるときの不安、子供が社会から排除されるのではないかという懸念を抱えてきた」と語る。

#ToyLikeMeはすでに、さまざまな業界のリーダーたちや児童支援団体からの支持を得ている。資金を募るためのキャンペーンを開始してから24時間で、目標額の10%を集めた。LEGOなどの大手からは、多様な人形を製造することへの確約はまだ得られていないが、メーカー各社の間では、#ToyLikeMeに賛同する動きが見え始めている。プレイモービルは今年の新作に、障害のある人をかたどった人形を含めるための準備を始めた。このほか、3Dプリンターで作った人形を販売する世界初のメーカー、メイキ―(Makie)や、小耳症の子供のためのぬいぐるみを製作するウィージー・パルス(Weesie Pals)も、アトキンソンらへの協力を表明している。

アトキンソンは、各国のメディアが取り上げてくれたおかげで#ToyLikeMeの活動が注目を集め、障害のある人に目を向けてこなかった玩具業界においても推進力を得ることができたと述べている。

編集 = 木内涼子

 

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