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企業家、テクノロジー、ビジネスをカバーするジャーナリスト。

Hurst Photo / shutterstock

アメリカでは毎月数百のスタートアップ企業が、アクセラレータやインキュベータのプログラムに申し込む。審査に合格すれば、成功するためのアドバイスが得られ、業界のコネクションづくりも出来る上、資金調達の道にも近づく。アクセラレータはスタートアップ企業に対し、ビジネスの広げ方を教え、ふさわしい投資家を紹介する。

メディアテクノロジー企業FEM Inc.創設者のレイチェル・パイン氏の場合は、は最初、Yコンビネータへの応募を考えたが、結局ディズニーとのつながりを求めてTechstars Disneyに応募した。

パインによると、ベンチャーキャピタルやアクセラレータらには、それぞれの得意分野があるという。それでは、アクセラレータの側はスタートアップ企業に何を求めているのか。フォーブスは業界をリードする3社に話を聞いた。

Techstars
投資可能額:最大12万ドル
受け取る株式:最大10%.
応募状況:年間1万5,000件の応募があり、合格率は1~3%
対象企業:すべてのスタートアップ企業

Techstars Bostonの取締役Semyon Dukachは、「求めているのは最高の起業家だけだ」と語る。Dukachは他のディレクターと協力し、多数の応募の中から80~100社とのみ面談する。

起業家を評価する際に重視するのは、起業家が作り上げたチームの質だという。「良い企業チームは、難題に突き当たっても立ち往生せず、抜け出すことができる。優れたチームづくりには、年齢や個性、出身や文化などの多様性も重要だ」

AngelPad
投資可能額:5万ドル。追加で創設者ごとに4,000ドル
受け取る株式: 7%.
応募状況:年間4,000件のうち約25件が合格
受け付けない業種:デートサービス、音楽関連ビジネス、不動産マーケットプレイス、アメリカ国内でビジネスを行わない企業、純粋なBtoCビジネス

「企業を作り上げるのは大変なことだ」と語るのはAngelPadの共同設立者Thomas Korteだ。AngelPadは2010年に設立され、ニューヨークに拠点を置くが、シリコンバレーとのつながりが深い。同社は毎年2つのグループに分けてスタートアップ企業を育成する。それぞれのグループに2,000件ほどの応募があり、200~250件がKorteと共同設立者のCarine Magescasとの面談に進める。

Korteによると、同社で勝ち進むために最も重要なのは、コンセプトと事業内容が面白いかどうかということだ。「そのビジネスにワクワクするか?」を大事にするという。

Korteにとって、提案された製品やサービスの必要性に共感できるかどうかも重要だという。例えば自宅のリノベーションで様々な問題点を実体験したKorteは、Fieldwire(建築業者と下請業者の間をつなぐアプリ)やPaintzen(塗装を合理化するサービス)を支援した。

逆にこだわっていないのはトラクション(ユーザー数の伸び)と市場規模だ。提案された製品やサービスの市場が存在していない可能性があるからだ。ユーザーが自分の求めているものを理解できないでいる可能性もある。
「設立間もないスタートアップ企業にとって、トラクションはあてにならないことがある。最初は自分の勘を信じるしかない」

MuckerLab
投資可能額:2万ドル~20万ドル
受け取る株式:7%~15%.
応募状況:年間およそ5,500件のうち10件が合格
受け付けない業種:バイオテック、セミコンダクター、環境技術、マテリアルサイエンス

MuckerLabの共同創業者、William Hsuが注目するのは市場規模だ。「そのビジネスにはどのぐらいのスケールがあるかを重視する。」という。


「スタートアップ企業の設立者は、画一的なリーダーシップを持っている必要は無い。それよりも製品を作り上げ、チームをインスパイアする能力を重視している。“付いていきたいと感じさせる目”をしているかどうかを見ている」

Hsuは、スタートアップ企業たちは同じ間違いを犯すと指摘する。その1つが、製品が未完成だったり、企業の土台を確立しないままにアクセラレータに応募することだ。アクセラレータの助言を受けて完成させればいいと思ってはならない。また、多くの起業家が早期に資金を集めようとしすぎているという。
「素晴らしいビジネスとトラクションがあれば、自然と資金は集まってくるものだ」

編集=上田裕資

 

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