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Scott Olson / Getty Images

イーロン・マスクがツイッター上でご機嫌斜めだ。彼のライバルであるアマゾンのジェフ・ベゾスは11月24日、宇宙旅行会社Blue Originが「New Shepard」の打ち上げに成功。準衛星軌道飛行の後にブースターロケットが無事帰還したと発表した。宇宙事業においてロケットの再利用を可能にすることは非常に大きな進歩だ。
しかし、イーロン・マスクにはBlue Originの成果について言いたいことがあるようだ。ツイッター上でのマスクとベゾスのやり取りは和やかに始まったが、徐々に険悪なムードになった。ベゾスは約25,000人のフォロアーに向けて次のように投稿した。
「これは、世にも珍しい使用済みロケットの画像です。着陸をコントロールするのは困難ですが、正しく行えば簡単に見えるものです。是非動画をご覧下さい:: http://bit.ly/1OpyW5N2015年11月24日 8:14PM」
これに対し、マスクは最初、彼の偉業を讃えた。「ジェフ・ベゾスとBlue Originのチーム、ブースターロケットのVTOL(垂直着陸)成功おめでとう。2015年11月24日 9:24PM」
しかし、その後マスクは、準衛星軌道飛行は本当の意味での宇宙飛行ではないという趣旨のツイートをして、Blue Originの鼻柱を折ろうと試みた。
「しかし、"宇宙"と"周回軌道"の違いを明確にしておくことは大切です。リンク先にわかりやすい解説があります。https://what-if.xkcd.com/58/ 2015年11月24日 9:25PM」
「宇宙に行くだけならマッハ3で足りますが、GTO(静止トランスファ軌道)に達するにはマッハ30が要求されます。必要なエネルギーはその二乗なので、宇宙へ行くには 9ユニット、軌道に達するには 900ユニットが必要ということになります。2015年11月24日 9:30PM」
「ジェフは、SpaceXが2013年に準衛星軌道飛行でのVTOLを開始したことを知らないかもしれません。我々は2014年に周回軌道飛行での海面着水に成功し、次は地面への着陸を計画しています。2015年11月25日 2:02AM」
マスクはさらに、ロケットを地球に帰還させて再利用を可能にしたのはBlue Originが最初ではないことを強調した。ベゾスがプレスリリースの中で自分たちが最初だと述べていないにも関わらずだ。
「初めて準衛星軌道飛行に成功した再利用ロケットはX-15です。また、初めて商業飛行に成功したのはバート・ルタンです。2015年11月25日 2:14AM」
確かに、マスクにはSpaceXの偉業を主張する正当な理由がある。SpaceXは2010年に民間企業として初めて宇宙船を低軌道から帰還させており、2012年には宇宙船「Dragon」が国際宇宙ステーションへの物資補給に成功している。しかし、今回の成功によってBlue Originは、民間宇宙ビジネスで名を挙げようとするSpaceXにとって大きな脅威になるかもしれない。
戦いの場がネット上であれ遥か外気圏であれ、シリコンバレーの宇宙競争はこれからも続くことだろう。

編集=上田裕資

 

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